兄の直面している状況は、簡単に言えば、こんな感じ。
2年半ほど前、職場が変わったのを機にうつ病になった。
休職が長引くに連れ、家庭内も不和になった。
お金欲しさにサクラ詐欺にひっかかり、借金をかかえた。
とうとう奥さんからも三行半の離婚届を突きつけられた。
ほどなく、職場復帰も難しいということで、会社も解雇された。
話をシンプルにすると、これだけ。
自業自得と思えます。
人生の転落って、こんなもん?
もしくは、運が悪かったとあきらめるしかない?
う~ん...
でも、ちょっと待って。
何か大切なものを忘れている気がする。
どこかすっきりしない。
フツフツと考えていたとき、
旦那がバチッと答えました。
「困ったときに助け合うのが家族だよ。
そのために結婚して家庭を作るんじゃん。」
続けました。
「結婚式の時に、何て誓った?
夫婦は『幸せや喜びは分かち合い、悲しみや苦しみは共に乗り越える』んじゃないの?
長年家族のためにがんばって働いてきたのに。
病気になったからって投げ出すなんて。
世間は許しても、神様は見てるよ。」
旦那はクリスチャンではありません。
正月は神社に初詣、お盆はお墓参り、クリスマスは神に感謝。
ごく普通のサラリーマン、営業マン。
普段はそんなに立派なことを言わないのですが、
家族観については確固たるものをもっているようで。
兄と私は二人兄妹。
父は昨年亡くなり、母は遺族年金暮らし。
「奥さんが他人になるっていうなら、うちらがお兄さんを助けるしかないじゃん。」
確かにその通りです。
私は心の中で、
「えらい!」
と叫びました。