人はなぜ、住んでいる住宅の耐震補強を行わないのか? | 構造塾のブログ

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能登半島地震で住宅が倒壊被害を受けた方々のアンケートで、
45%の方が「家が倒壊すると思っていなかった」
と答えています


多くの方は、
住んでいる住宅の耐震性能のことは考えていないのです
地震で建物倒壊の経験を持つ方は少なく
多くは、建物倒壊を初めて経験するのです
だから、住んでいる住宅が倒壊するという想像力は働きません
当たり前のことだと思います

能登半島では2007年にも大きな地震があり、
ここ数年は何度も地震があったはずなのに
なぜ耐震補強しない?
と、思うかもしれません
これもまた、ある意味安心材料になるのかもしれません
それは、
「これだけ地震があっても住宅は耐えている」
という安心感です

じつは、過去の繰り返す地震で、
住宅の耐震性能が低下しているかも・・
という想像力はなかなか働きません

もろもろ考えてみても、
「住宅の耐震補強をする」
これはなかなか難しい課題なのかもしれません・・・

1月1日の能登半島地震以降
既存住宅の耐震補強をどう進めるべきかをずっと考えています
答えは出ていません