ちょっと暗い気分である。
久しぶりに人の前で堪えられずに泣いた。
最近どうも情緒不安定だが、抑えられないなんてことは無かった。
原因なんて、ちっぽけなもの。
自分のせいで、人の気分を害していまい、どうしたら良いかわからなくなって。
そうしたらなんだか悲しくてたまらなくなった。感情があふれ出し、止めようがなくなる。
もう制御がきかない。
泣かれた方だって困るだろう。
客観的に見て迷惑この上ない。
許してもらえたが、相当呆れられていると思う。自分でも情けない。
でも。
涙が出るだけ、マシなのかもしれない。
そう思う、ことがある。
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経験して、わかったこと。
「眠いのに寝られない」
「空腹でたまらないのに、食べられない」
「悲しいのに泣けない」
「したい」のに「できない」。
それが本能的、根源的な事柄ほど、苦しい。
腹がはちきれそうで苦しいのに、食べ止めることができないのも、たまらなく苦しかった。
自分ではどうしようもない、アタマの異常。
おかしいとわかっている。でもコントロールのしようがない。
どうして、バランスが崩れてしまったのか。
どうしたら、元に戻せるのか。
考えても、ハンプティダンプティの詩しか浮かんでこない。
割れた卵は、元に戻らない。
寝不足で、寝たくて堪らないのに、早朝に目が覚める。明日が来るのが怖くて、夜は寝られない。
お腹がすいてどうしようもなく食べ物を求めているのに、食べることができない。吐き気がする。倒れそうだ。スーパーやコンビニで食い入るように食べ物をみつめるが、何も買えずにその場を去る。
ショックなことがある。とても悲しい。でも涙は出ない。悲しいという気持ちは乾いた心の中で昇華することができず、ただ苦しさとなって蓄積されていく。
涙が出る、と言うのは気持ちの浄化なのだ。
泣くことで、思いは分解され、留まることなく流れてゆく。
万物は流転する。
想いは昇華し、血液は循環し、食物は連鎖し、風は大地を渡り、星は生まれては消え、原子は次々と姿を変え世界を廻っていく。
自然の理。
誰もが停滞を望んでいない。
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タマゴを、産もう。
チェシャ猫のように笑いながら。
そんなことを思いながら、深呼吸をする。
丹田に力を入れて、深く深く息を出す。
笑いは救いだ。
その形を作るだけで、幸せを感じるホルモンが分泌される。
やっと涙が流せるようになった。
そこからまた一歩、踏み出すために。
割れてしまった卵。もう一度産み落とそう。
幸せを感じる心を、手に入れよう。
脳を渡る電気信号に振り回されないように。
口角をあげて、未来を探す。