ひきこもりの支援をしていると
色々な相談を受けます。
ご本人からの相談の中で
「ああ、中々立ち直れないのは
これが原因なんだな」と思うことがよく
あります。
それは
「被害者意識」です。
こんなふうになったのは
あいつのせいだ
あんなことがなかったら
今は幸せだったのに
と思っている。
確かにとても大変な想い、
辛い経験をしてきています。
そしてこんな辛い体験をした
のは世の中で自分しかいない
どうして自分だけがこんな目に・・・
と思っているのです。
でもこの意識がある限り
前に進むことができません。
でも世の中には
同じような辛い経験をしたは
いっぱいいるわけです。
いやそれ以上に大変な人生を
歩んできた人も世の中に大勢
いる。
こんな目にあったのは
自分だけじゃない
どうしたらこの状況から
抜け出せるだろう・・・
こんな風に思えたら
力強く前に進んで
行けると思うのです。
いや、実際こんなふうに
困難を乗り越えてきた人
はたくさんいるのです。
こう思えないのには
性格とか生まれ持った資質
というものがあるのだろうけど
幼少期に親から十分に愛情を
もらえず、納得できるだけ
甘えることが出来なかった経験が
被害者意識を生み出している
気がします。
十分な愛情と納得できるだけ
甘えることが出来れば
人は自然と自立していくように
なっているもの。
精神的に自立している人は
被害者意識が薄いのではないかと
思う。
でも今更甘えることなんて出来ないし
愛情を与えてくれる人もいないよね。
人のせいにしたい気持ちはわかる。
人を怨みたい気持ちもわかる。
自分を責める気持ちもわかる。
心の何処かに
今までの悲惨な人生を無かった事に
したいという気持ちがあるのもわかる。
被害者意識から抜け出し前進する
ためにはどうしたらいいのでしょう。
まずは今の状況を受け入れること
今までの人生を肯定すること。
嫌なことばっかり
辛い事ばっかり
の人生だったなと。
ダメな自分
情けない自分
だったなと。
そんな人生に
そんな自分に
○をあげることができたとき
力強く前に進むことができる
と思うのです。