前回に引き続き今回の2公演のまとめなどを書いていきましょう。
●まずは次回以降の会場限定曲の予想から。
豊崎愛生名義で発表されたソロ曲の中で今回セットリストに入らなかった次以降の会場限定曲の候補となるのは以下の曲です。
Hello Allo
alright
何かが空を飛んでくる
march
パティシエール
カレイドスコープ
片思いのテーマ
Dill
君にありがとう
love your life
KARA-KURI DOLL
ソラソラ☆あおぞら
See You Tomorrow
CHEEKY
さすらいの迷える仔猫
ただいま、おかえり
LiLi A LiLi
シロツメクサ
リンゴのせい
anniversary
FANTASY
おそらく以上21曲だと思われますがもし抜けているものがありましたらコメントなどでお知らせいただくと嬉しいです。
1公演あたり会場限定曲は2曲で残り5公演そう考えると唄われるのは10曲、ファイナルに仮にダブルアンコールがあったとしても10曲は唄われない曲が出てきます。
かなり難易度の高い予想になってしまいました、いつも私の予想は的中率が良くないのですが今回はさらに不安です。
舞浜夜公演はセカンドアルバムから2曲でしたが幅広く網羅するという観点から基本的にはファースト・セカンド両アルバムから1曲ずつの可能性が高そうな気がします。
★愛知公演から予想していきましょう、ファーストアルバム相当分からはKARA-KURI DOLL。
スフィアファンからすれば「愛知=戸松遥」ですが直接的に遥ちゃんやオレンジをイメージさせる曲はありません。
そこで名古屋駅といえば思い出されるナナちゃん人形、長い手足が遥ちゃんを思い出させるということでこの1曲を予想してみました。
それに代わる候補曲を挙げればソラソラ☆あおぞら、こちらは名古屋というよりは梅雨の時期にツアーを続けるにあたって晴天が続いて欲しいという願いを込めての選曲。
ちなみに前回のセカンドツアーではスタートの東京公演が激しい雨・次の神奈川は晴れ・昼夜公演だった大阪は1日雨・愛知は曇りから雨・徳島では比較的少ないとされる雪・追加公演横浜は雨こそ降らなかったものの日差しが出ず真冬の海沿い会場でかなりの寒さ、と天候には恵まれませんでしたので今回は好天が続くのを祈りたいところです。
セカンドアルバムからは翌日に大阪公演を控えるということでSee You Tomorrow、連続参加者への「また明日」の思いを込めての選曲。
歌詞からいけば「明日また君にあえますように」のletter writerがそれにあたりますがタイトルがそのままですからここと見ました。
★続いて大阪公演、よりイメージ設定がしづらいですが今回のツアーで唯一の関西圏での公演で神奈川公演とほぼ同じで最大規模の会場になります。
前日との違いを明確にという意図を込めてここでは柔らかさ可愛らしさをキーワードに選曲してみます。
ファーストアルバムからは何かが空を飛んでくる、前回書いたように舞浜公演で予想された曲ですが谷山浩子さんのファンタジーさと微かなブラックユーモアが良く現れていますKARA-KURI DOLLに比べて曲調や歌詞も幻想的な雰囲気は控えめながら不思議な魅力のある1曲です。
かつて愛生ちゃんが出演していたラジオのエンディングに使われていたこともありファンの人気も高い曲になっています。
セカンドアルバムからはさすらいの迷える仔猫、猫の真似を含む振り付けも含め可愛らしさでは1・2を争う曲になります。
代わる曲の候補としては可愛らしさ・ファンタジーな歌詞・ノリの良い曲調の3つが揃っているリンゴのせい、シングルカップリング曲ですが過去にスフィアライブのソロコーナーで唄われたことも多い知名度の高い1曲です。
★ここからツアー後半戦になる地元徳島公演、ここにはイメージされる曲がいくつかあります。
ファーストアルバムからは君にありがとう、最近は徳島でのライブしか聴けない曲と化していますので選曲されるのが濃厚でしょう。
セカンドアルバムからただいま、おかえり。
地元公演では最初のMCで「おかえりなさい」で迎えるのが定番だけにこの曲と予想してみました。
この2曲は比較的的中しそうな気がしますがもう1曲候補を挙げればlove your lifeでしょうか。
デビュー曲のこの曲をかつて眉山のステージで唄ったことがあるということなのでデビュー曲と故郷を合わせて原点というくくりでこの曲もあるかもしれません。
★次はファイナル前の神奈川公演。
横浜で生まれて現在も住んでいる私にとっては横浜市あるいは神奈川県は「関東地区第2の大都市」という認識で「オシャレ」「歴史がある」などというプラスなイメージは特に感じないのですが県外在住の方にどうなのでしょうか?
私の暮らす辺りが横浜らしさがほぼ感じられない単なる住宅街なせいなのかもしれません。
愛生ちゃんで神奈川県民ホールと言えば近くにあるパンケーキが有名なカフェ、という連想からファーストアルバムからはパティシエール。
視点を変えてシングル表題曲をセットリスト落ちで終わらせるのはもったいない、と考えればDillでしょうか。
ファイナルというプレッシャーのないタイミングで入れておきたいと感じさせる難曲です。
セカンドアルバムからはCHEEKY、初期曲と最近の曲とのはざまで盲点になりそうな曲です。
★ファイナルは中野サンプラザでの東京公演、追加公演が発表されていると状況が変わりますがないと仮定して予想してみましょう。
ミュージックレインボー01を別にすれば愛生ちゃんの初のソロライブはファーストツアー初日である中野サンプラザでの昼公演。
その時の1曲目だったHello Alloがここの限定曲1曲目で来そうな気がします。
もう1曲はシロツメクサ、シングル表題曲を網羅すると同時にシャムロック・クローバーへと続いていく最初の曲です。
毎回イントロから唄い出す瞬間になんともいえない緊張感が伝わるちょっと重たい1曲だけにファイナルの舞台がふさわしいのではないでしょうか。
追加公演がなければここにダブルアンコールがあるかもしれませんのでそちらの予想も書いておきましょう。
徳島公演の予想に入れた中で来なかった曲が有力だと思われます、どちらかと言えばlove your lifeでしょうか。
スフィアのFuture Streamと同様にツアーファイナルのダブルアンコールにデビュー曲を持ってくるのは説得力があります。
シロツメクサから続いていく曲たちが現在の位置づけや原点を振り返る曲だけに最後にこの曲が来るのは見事な一貫性に思えます。
徳島でlove your lifeが唄われていた場合は難しいのですがただいま、おかえりで「ツアーという旅の終わりは次への第一歩」というメッセージを込めてくるかもしれません。
あるいは本編に意外な曲を選択しHello Alloをここに持ってくるのかもしれません。
セットリスト落ちで終わらせるには惜しい曲も多く難しかったですが半分くらい当たってくれるでしょうか。
★今回のセットリストに関し「良くできた練り上げられたセットリスト」「上手くまとめてあるが手堅すぎて新しさに欠ける印象」と様々な反応がありました。
私の印象は「客席の参加者の多くが望むであろうことを敏感に察して作られたセットリスト」です。
愛生ちゃんのソロツアーのセットリストは毎回何らかの方向性のようなものが感じられます。
ファーストツアーではアルバム曲順そのままのセットリストと初回限定盤の特典だった絵本をベースにしたスクリーン映像と曲間のMCで本編はしっかりアルバムの世界観に浸ることを重視し長めに取られたアンコールでは絵を描きながらのトークで一転してのんびりしたくつろいだ雰囲気を作り出すという2段構えの構成でした、それに関して「アルバムの通常盤を買ったか曲は知っているからとアルバムを買わなかった人には本編の演出が理解しづらい」「マニアックな濃いファン向けの印象が強く友人に連れられて参加したライトな観客は楽しみにくい」「スフィアでのステージとのあまりの印象の違いに戸惑う」などという感想もありました。
セカンドツアーでは当時の最新シングルからスタートするオーソドックスなセットリストでカバー曲・キャラソン・メドレーといった凝った仕掛けはせずシンプルにオリジナル曲と歌声の魅力を届けようという意図が感じられました、ツアー公演場所にちなんだ絵を描きながらのトークは継続されましたが比較的オーソドックスな構成には「前回ほど突き抜けていなくて普通になった感がある」「新規ファンに優しい構成」などの感想がありました。
それを踏まえての今回のセットリストになるわけですが、「ソロツアーのステージはこういうもの」という人それぞれに微妙に異なるイメージを感じ取りそれを最大公約数的にできる限り叶えていきたいという意図が感じられました。
アルバム発売を承けてのツアーですからアルバム全曲網羅は当然としてそこに既存曲を絡めていく加減の難しさがあります。
そこの部分には今回はセカンドツアーに比べて本編の曲数を3曲増やすことで対応しようと試みていました、もっとも1曲はおさんぽの唄でしたから2.5曲という感覚かもしれません。
その影響なのか今回は絵を描きながらのトークのコーナーがなかったのは残念ですし全体的にMCの分量が少ない印象でした、これは個性の部分にもつながっていく問題ですがこの日は2回公演で間の時間が短くさらに開演時刻も遅めの設定と時間的に厳しい要素が多かったので次回以降はもう少しMCが増える可能性はありそうです。
曲順に関してもしっかり聴かせる曲でのスタートからブレイクタイム的におさんぽの唄を挟みトマト・ほおずきというテンポの速めの曲を続け徐々にペースアップして春風からの盛り上がりが期待できる曲たちへとつないでいきます。
座って聴く体制でスタートしたライブの流れを一旦緩めてから上げていきさらに春風の前にMCで「ここから盛り上がっていきましょう!」と明示するという構成になっていました。
ライブではどのタイミングで立つか座るかというのは慣れないと戸惑うものですがそこにも配慮を見せました、座ると言えば最近はあまり見かけませんがスフィアライブのソロ曲のコーナーで愛生ちゃんか彩陽ちゃんのバラード曲の方が歌う前のMCで「どうぞお座りください」と促すのがかつての定番になっていました。
そんなところも含めてソロライブは今回が初めてというような新しいファンも楽しめるようにという意識が功を奏してか終演後に駅へと向かう時に近くを歩いていた慣れたファン2人に連れられてきた新しいファン1人という3人組の会話でも「知らない曲は真ん中に集まって歌っていた曲(おさんぽの唄)くらいであとは分かったので戸惑わなかった、立つタイミングもMCで言っていたので分かりやすかった」と言っていました。
●次に毎回意見の分かれる点について今回の様子を振り返ってみましょう。
まずアンコールの待ち方に関しては前回も書いたように「アンコール」で統一されていましたしさほどバラバラということもありませんでした。
終演後の3本締めに関しては「無くても良かったかな?」というのが正直な感想です。
以前に書いたことがありますが3本締めに関しては「ライブ可・コンサートは不可」というのが私の基本的なスタンスです。
その観点からすると今回は微妙なラインと言えそうです、ただし「無くても良い」のであって「あってはいけない」「なくすべきだ」とまでは言いません。
先日まで行われていた彩陽ちゃんのindividualツアーなら「あってはいけない」と言いたいところですが今回はそれに比べればずいぶんラフでカジュアルな空気感でしたから手締めをしようとする人が出てきたのかもしれません。
もう一つは声優ライブでよくあるMC時の「お水美味しい?」の問いかけ?です。
「正直言って邪魔だからやめてほしい」と強く言いたい方もいるかと思いますが私は「好ましくないには違いないが声優現場の一つの定番になっている」と捉えています。
●今回のツアー開始でスフィアメンバーによるソロツアーも3巡目が出揃ったことになります、そこで現時点での4人それぞれのソロのイメージを軽くまとめてみましょう。
★一例として「お水美味しい?」などの返事に困りそうな客席の声に対する対応の仕方について考えてみましょう。
今回はスルーでしたが愛生ちゃんはスルーするか反応するかを場合により使い分けているようです。
反応する時は暑い時期などに「皆さんも上手に水分補給してくださいね」と語りかけへと変えていくイメージがあります。
彩陽ちゃんは「これは実はお水ではなく喉に良いハーブティーなんですよ、これは○○さんからいただいたもので…」と反応にとどまらず丁寧に説明し始めるような印象です。
遥ちゃんは「これだけ走り回ると水が美味しいね。そうそう水と言えばこの前トロッコを使った時置いていた水が倒れちゃって」と用意していたネタへ誘導するイメージ。
美奈ちゃんは曲間やセット転換の間などMC以外のタイミングで水分補給をして「お水美味しい?」の声が出る機会自体を封じにくるような印象があります。
★ソロツアーに対するスタンスの違いのようなものもセットリストや演出からうかがい知ることができそうです。
スフィアライブのソロコーナーにとどまらずソロライブに足を運ぶファンに対して「できるだけ多くの人を満足させたい、スフィアの時とは違うものを見せたい」という気持ちは同一なのでしょうがそこに対するアプローチの違いのようなものが感じられます。
愛生ちゃんと遥ちゃんには「ファンが何を求めて来るのか?」を推測して組み立てるようなところがありそうです。
実際のステージから見た客席の反応・メールや手紙で寄せられる感想からファンの希望を読み取るのは4人とも行っていることでしょうが、客席感覚あるいはファン目線とでも言える「もし自分が豊崎愛生・戸松遥のソロライブを見るならどんな内容が見たいか?」というような視点も含めてファンの求めるものにより近づけることを重視しているようです。
それに対して彩陽ちゃんと美奈ちゃんは「今までにやっていない新しいものや今まで以上のものを見せたい」という意識が強く感じられるように思えます。
結果として愛生ちゃんや遥ちゃんのソロステージは比較的スフィアでのソロコーナーの延長線上にあるような印象があります、当然ながら全体的にスケールアップは図られていますが「スフィアのグリーンの人・スフィアのオレンジの人」のイメージから大きく逸脱しない組み立て方をしていますこの傾向は遥ちゃんがより強いかもしれません。
一方彩陽ちゃんと美奈ちゃん、特に美奈ちゃんが顕著で「スフィアの紫の人」から離れて「ソロシンガー寿美菜子」のステージを目指している印象があります、そのためにMCを減らしてフラッグや椅子を使ったダンスを取り入れるなどしているのでしょう。
また彩陽ちゃんも「スフィアのピンクの人」の枠をはみ出してカバー曲やクラシックの色合いの強い曲を盛り込むことで普段のスフィアとしてのステージとの違いを明確にしようとしていてそのためにバイオリンやコントラバスをバンドに加えています。
「期待されるものを盛り込み、リラックスして楽しめる雰囲気づくりを重視する」に対する「期待を上回ることを目指し、より完成度の高いパフォーマンスで自己ベストの更新を目指す」、ちょっと乱暴に2分してしまいましたが実際には4人それぞれの手法があってそれは個性の違いであって優劣がつくものではありません。
参加した人それぞれが誰のステージがよりフィットしていると感じるかというだけの違いなのだと思います。
●最後にまとめとしては「雰囲気に合わないように感じるからあれはやめた方が良いのでは?」というようなことは特にありませんでしたので今回のTHE KEY TO LOVINツアーに関してはリラックスして構えずに楽しめば良いのだと思います。
ミュージックレインボー02の時や今回のおさんぽの唄の時などに感じられる「一流の腕を持つ大人たちが真面目に遊んでいる」雰囲気が愛生ちゃんのソロステージの魅力だと私は思っています。
決して真剣にやっていないという意味ではなく「愛生ちゃん自身がソロとして舞台で唄うことに喜びを感じ楽しんでいることが客席にも伝わってきてその結果としてみんなが笑顔になることができる時間と空間」、今回のツアーのコピーを考えるとこんなところでしょうか。
このツアーの私の次回参加予定は徳島公演ですがその前に愛知と大阪が迫っています、参加される方は楽しんでください。
今回は抽象的な話が多く分かり辛かったかもしれませんが最後までお読みいただきありがとうございます。
次回更新は徳島公演後の6月末の予定です、それでは今回はこの辺りで。
●まずは次回以降の会場限定曲の予想から。
豊崎愛生名義で発表されたソロ曲の中で今回セットリストに入らなかった次以降の会場限定曲の候補となるのは以下の曲です。
Hello Allo
alright
何かが空を飛んでくる
march
パティシエール
カレイドスコープ
片思いのテーマ
Dill
君にありがとう
love your life
KARA-KURI DOLL
ソラソラ☆あおぞら
See You Tomorrow
CHEEKY
さすらいの迷える仔猫
ただいま、おかえり
LiLi A LiLi
シロツメクサ
リンゴのせい
anniversary
FANTASY
おそらく以上21曲だと思われますがもし抜けているものがありましたらコメントなどでお知らせいただくと嬉しいです。
1公演あたり会場限定曲は2曲で残り5公演そう考えると唄われるのは10曲、ファイナルに仮にダブルアンコールがあったとしても10曲は唄われない曲が出てきます。
かなり難易度の高い予想になってしまいました、いつも私の予想は的中率が良くないのですが今回はさらに不安です。
舞浜夜公演はセカンドアルバムから2曲でしたが幅広く網羅するという観点から基本的にはファースト・セカンド両アルバムから1曲ずつの可能性が高そうな気がします。
★愛知公演から予想していきましょう、ファーストアルバム相当分からはKARA-KURI DOLL。
スフィアファンからすれば「愛知=戸松遥」ですが直接的に遥ちゃんやオレンジをイメージさせる曲はありません。
そこで名古屋駅といえば思い出されるナナちゃん人形、長い手足が遥ちゃんを思い出させるということでこの1曲を予想してみました。
それに代わる候補曲を挙げればソラソラ☆あおぞら、こちらは名古屋というよりは梅雨の時期にツアーを続けるにあたって晴天が続いて欲しいという願いを込めての選曲。
ちなみに前回のセカンドツアーではスタートの東京公演が激しい雨・次の神奈川は晴れ・昼夜公演だった大阪は1日雨・愛知は曇りから雨・徳島では比較的少ないとされる雪・追加公演横浜は雨こそ降らなかったものの日差しが出ず真冬の海沿い会場でかなりの寒さ、と天候には恵まれませんでしたので今回は好天が続くのを祈りたいところです。
セカンドアルバムからは翌日に大阪公演を控えるということでSee You Tomorrow、連続参加者への「また明日」の思いを込めての選曲。
歌詞からいけば「明日また君にあえますように」のletter writerがそれにあたりますがタイトルがそのままですからここと見ました。
★続いて大阪公演、よりイメージ設定がしづらいですが今回のツアーで唯一の関西圏での公演で神奈川公演とほぼ同じで最大規模の会場になります。
前日との違いを明確にという意図を込めてここでは柔らかさ可愛らしさをキーワードに選曲してみます。
ファーストアルバムからは何かが空を飛んでくる、前回書いたように舞浜公演で予想された曲ですが谷山浩子さんのファンタジーさと微かなブラックユーモアが良く現れていますKARA-KURI DOLLに比べて曲調や歌詞も幻想的な雰囲気は控えめながら不思議な魅力のある1曲です。
かつて愛生ちゃんが出演していたラジオのエンディングに使われていたこともありファンの人気も高い曲になっています。
セカンドアルバムからはさすらいの迷える仔猫、猫の真似を含む振り付けも含め可愛らしさでは1・2を争う曲になります。
代わる曲の候補としては可愛らしさ・ファンタジーな歌詞・ノリの良い曲調の3つが揃っているリンゴのせい、シングルカップリング曲ですが過去にスフィアライブのソロコーナーで唄われたことも多い知名度の高い1曲です。
★ここからツアー後半戦になる地元徳島公演、ここにはイメージされる曲がいくつかあります。
ファーストアルバムからは君にありがとう、最近は徳島でのライブしか聴けない曲と化していますので選曲されるのが濃厚でしょう。
セカンドアルバムからただいま、おかえり。
地元公演では最初のMCで「おかえりなさい」で迎えるのが定番だけにこの曲と予想してみました。
この2曲は比較的的中しそうな気がしますがもう1曲候補を挙げればlove your lifeでしょうか。
デビュー曲のこの曲をかつて眉山のステージで唄ったことがあるということなのでデビュー曲と故郷を合わせて原点というくくりでこの曲もあるかもしれません。
★次はファイナル前の神奈川公演。
横浜で生まれて現在も住んでいる私にとっては横浜市あるいは神奈川県は「関東地区第2の大都市」という認識で「オシャレ」「歴史がある」などというプラスなイメージは特に感じないのですが県外在住の方にどうなのでしょうか?
私の暮らす辺りが横浜らしさがほぼ感じられない単なる住宅街なせいなのかもしれません。
愛生ちゃんで神奈川県民ホールと言えば近くにあるパンケーキが有名なカフェ、という連想からファーストアルバムからはパティシエール。
視点を変えてシングル表題曲をセットリスト落ちで終わらせるのはもったいない、と考えればDillでしょうか。
ファイナルというプレッシャーのないタイミングで入れておきたいと感じさせる難曲です。
セカンドアルバムからはCHEEKY、初期曲と最近の曲とのはざまで盲点になりそうな曲です。
★ファイナルは中野サンプラザでの東京公演、追加公演が発表されていると状況が変わりますがないと仮定して予想してみましょう。
ミュージックレインボー01を別にすれば愛生ちゃんの初のソロライブはファーストツアー初日である中野サンプラザでの昼公演。
その時の1曲目だったHello Alloがここの限定曲1曲目で来そうな気がします。
もう1曲はシロツメクサ、シングル表題曲を網羅すると同時にシャムロック・クローバーへと続いていく最初の曲です。
毎回イントロから唄い出す瞬間になんともいえない緊張感が伝わるちょっと重たい1曲だけにファイナルの舞台がふさわしいのではないでしょうか。
追加公演がなければここにダブルアンコールがあるかもしれませんのでそちらの予想も書いておきましょう。
徳島公演の予想に入れた中で来なかった曲が有力だと思われます、どちらかと言えばlove your lifeでしょうか。
スフィアのFuture Streamと同様にツアーファイナルのダブルアンコールにデビュー曲を持ってくるのは説得力があります。
シロツメクサから続いていく曲たちが現在の位置づけや原点を振り返る曲だけに最後にこの曲が来るのは見事な一貫性に思えます。
徳島でlove your lifeが唄われていた場合は難しいのですがただいま、おかえりで「ツアーという旅の終わりは次への第一歩」というメッセージを込めてくるかもしれません。
あるいは本編に意外な曲を選択しHello Alloをここに持ってくるのかもしれません。
セットリスト落ちで終わらせるには惜しい曲も多く難しかったですが半分くらい当たってくれるでしょうか。
★今回のセットリストに関し「良くできた練り上げられたセットリスト」「上手くまとめてあるが手堅すぎて新しさに欠ける印象」と様々な反応がありました。
私の印象は「客席の参加者の多くが望むであろうことを敏感に察して作られたセットリスト」です。
愛生ちゃんのソロツアーのセットリストは毎回何らかの方向性のようなものが感じられます。
ファーストツアーではアルバム曲順そのままのセットリストと初回限定盤の特典だった絵本をベースにしたスクリーン映像と曲間のMCで本編はしっかりアルバムの世界観に浸ることを重視し長めに取られたアンコールでは絵を描きながらのトークで一転してのんびりしたくつろいだ雰囲気を作り出すという2段構えの構成でした、それに関して「アルバムの通常盤を買ったか曲は知っているからとアルバムを買わなかった人には本編の演出が理解しづらい」「マニアックな濃いファン向けの印象が強く友人に連れられて参加したライトな観客は楽しみにくい」「スフィアでのステージとのあまりの印象の違いに戸惑う」などという感想もありました。
セカンドツアーでは当時の最新シングルからスタートするオーソドックスなセットリストでカバー曲・キャラソン・メドレーといった凝った仕掛けはせずシンプルにオリジナル曲と歌声の魅力を届けようという意図が感じられました、ツアー公演場所にちなんだ絵を描きながらのトークは継続されましたが比較的オーソドックスな構成には「前回ほど突き抜けていなくて普通になった感がある」「新規ファンに優しい構成」などの感想がありました。
それを踏まえての今回のセットリストになるわけですが、「ソロツアーのステージはこういうもの」という人それぞれに微妙に異なるイメージを感じ取りそれを最大公約数的にできる限り叶えていきたいという意図が感じられました。
アルバム発売を承けてのツアーですからアルバム全曲網羅は当然としてそこに既存曲を絡めていく加減の難しさがあります。
そこの部分には今回はセカンドツアーに比べて本編の曲数を3曲増やすことで対応しようと試みていました、もっとも1曲はおさんぽの唄でしたから2.5曲という感覚かもしれません。
その影響なのか今回は絵を描きながらのトークのコーナーがなかったのは残念ですし全体的にMCの分量が少ない印象でした、これは個性の部分にもつながっていく問題ですがこの日は2回公演で間の時間が短くさらに開演時刻も遅めの設定と時間的に厳しい要素が多かったので次回以降はもう少しMCが増える可能性はありそうです。
曲順に関してもしっかり聴かせる曲でのスタートからブレイクタイム的におさんぽの唄を挟みトマト・ほおずきというテンポの速めの曲を続け徐々にペースアップして春風からの盛り上がりが期待できる曲たちへとつないでいきます。
座って聴く体制でスタートしたライブの流れを一旦緩めてから上げていきさらに春風の前にMCで「ここから盛り上がっていきましょう!」と明示するという構成になっていました。
ライブではどのタイミングで立つか座るかというのは慣れないと戸惑うものですがそこにも配慮を見せました、座ると言えば最近はあまり見かけませんがスフィアライブのソロ曲のコーナーで愛生ちゃんか彩陽ちゃんのバラード曲の方が歌う前のMCで「どうぞお座りください」と促すのがかつての定番になっていました。
そんなところも含めてソロライブは今回が初めてというような新しいファンも楽しめるようにという意識が功を奏してか終演後に駅へと向かう時に近くを歩いていた慣れたファン2人に連れられてきた新しいファン1人という3人組の会話でも「知らない曲は真ん中に集まって歌っていた曲(おさんぽの唄)くらいであとは分かったので戸惑わなかった、立つタイミングもMCで言っていたので分かりやすかった」と言っていました。
●次に毎回意見の分かれる点について今回の様子を振り返ってみましょう。
まずアンコールの待ち方に関しては前回も書いたように「アンコール」で統一されていましたしさほどバラバラということもありませんでした。
終演後の3本締めに関しては「無くても良かったかな?」というのが正直な感想です。
以前に書いたことがありますが3本締めに関しては「ライブ可・コンサートは不可」というのが私の基本的なスタンスです。
その観点からすると今回は微妙なラインと言えそうです、ただし「無くても良い」のであって「あってはいけない」「なくすべきだ」とまでは言いません。
先日まで行われていた彩陽ちゃんのindividualツアーなら「あってはいけない」と言いたいところですが今回はそれに比べればずいぶんラフでカジュアルな空気感でしたから手締めをしようとする人が出てきたのかもしれません。
もう一つは声優ライブでよくあるMC時の「お水美味しい?」の問いかけ?です。
「正直言って邪魔だからやめてほしい」と強く言いたい方もいるかと思いますが私は「好ましくないには違いないが声優現場の一つの定番になっている」と捉えています。
●今回のツアー開始でスフィアメンバーによるソロツアーも3巡目が出揃ったことになります、そこで現時点での4人それぞれのソロのイメージを軽くまとめてみましょう。
★一例として「お水美味しい?」などの返事に困りそうな客席の声に対する対応の仕方について考えてみましょう。
今回はスルーでしたが愛生ちゃんはスルーするか反応するかを場合により使い分けているようです。
反応する時は暑い時期などに「皆さんも上手に水分補給してくださいね」と語りかけへと変えていくイメージがあります。
彩陽ちゃんは「これは実はお水ではなく喉に良いハーブティーなんですよ、これは○○さんからいただいたもので…」と反応にとどまらず丁寧に説明し始めるような印象です。
遥ちゃんは「これだけ走り回ると水が美味しいね。そうそう水と言えばこの前トロッコを使った時置いていた水が倒れちゃって」と用意していたネタへ誘導するイメージ。
美奈ちゃんは曲間やセット転換の間などMC以外のタイミングで水分補給をして「お水美味しい?」の声が出る機会自体を封じにくるような印象があります。
★ソロツアーに対するスタンスの違いのようなものもセットリストや演出からうかがい知ることができそうです。
スフィアライブのソロコーナーにとどまらずソロライブに足を運ぶファンに対して「できるだけ多くの人を満足させたい、スフィアの時とは違うものを見せたい」という気持ちは同一なのでしょうがそこに対するアプローチの違いのようなものが感じられます。
愛生ちゃんと遥ちゃんには「ファンが何を求めて来るのか?」を推測して組み立てるようなところがありそうです。
実際のステージから見た客席の反応・メールや手紙で寄せられる感想からファンの希望を読み取るのは4人とも行っていることでしょうが、客席感覚あるいはファン目線とでも言える「もし自分が豊崎愛生・戸松遥のソロライブを見るならどんな内容が見たいか?」というような視点も含めてファンの求めるものにより近づけることを重視しているようです。
それに対して彩陽ちゃんと美奈ちゃんは「今までにやっていない新しいものや今まで以上のものを見せたい」という意識が強く感じられるように思えます。
結果として愛生ちゃんや遥ちゃんのソロステージは比較的スフィアでのソロコーナーの延長線上にあるような印象があります、当然ながら全体的にスケールアップは図られていますが「スフィアのグリーンの人・スフィアのオレンジの人」のイメージから大きく逸脱しない組み立て方をしていますこの傾向は遥ちゃんがより強いかもしれません。
一方彩陽ちゃんと美奈ちゃん、特に美奈ちゃんが顕著で「スフィアの紫の人」から離れて「ソロシンガー寿美菜子」のステージを目指している印象があります、そのためにMCを減らしてフラッグや椅子を使ったダンスを取り入れるなどしているのでしょう。
また彩陽ちゃんも「スフィアのピンクの人」の枠をはみ出してカバー曲やクラシックの色合いの強い曲を盛り込むことで普段のスフィアとしてのステージとの違いを明確にしようとしていてそのためにバイオリンやコントラバスをバンドに加えています。
「期待されるものを盛り込み、リラックスして楽しめる雰囲気づくりを重視する」に対する「期待を上回ることを目指し、より完成度の高いパフォーマンスで自己ベストの更新を目指す」、ちょっと乱暴に2分してしまいましたが実際には4人それぞれの手法があってそれは個性の違いであって優劣がつくものではありません。
参加した人それぞれが誰のステージがよりフィットしていると感じるかというだけの違いなのだと思います。
●最後にまとめとしては「雰囲気に合わないように感じるからあれはやめた方が良いのでは?」というようなことは特にありませんでしたので今回のTHE KEY TO LOVINツアーに関してはリラックスして構えずに楽しめば良いのだと思います。
ミュージックレインボー02の時や今回のおさんぽの唄の時などに感じられる「一流の腕を持つ大人たちが真面目に遊んでいる」雰囲気が愛生ちゃんのソロステージの魅力だと私は思っています。
決して真剣にやっていないという意味ではなく「愛生ちゃん自身がソロとして舞台で唄うことに喜びを感じ楽しんでいることが客席にも伝わってきてその結果としてみんなが笑顔になることができる時間と空間」、今回のツアーのコピーを考えるとこんなところでしょうか。
このツアーの私の次回参加予定は徳島公演ですがその前に愛知と大阪が迫っています、参加される方は楽しんでください。
今回は抽象的な話が多く分かり辛かったかもしれませんが最後までお読みいただきありがとうございます。
次回更新は徳島公演後の6月末の予定です、それでは今回はこの辺りで。