映画『テイク・シェルター』 | かんうん雑記帳

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映画『テイク・シェルター』(2011年、出演マイケル・シャノン、監督ジェフ・ニコルズ)アメリカ
 
 
あらすじ要約
 カーティスは幻視、幻聴、悪夢によって、大災厄が近づいていると直感し、妻子を守るためにシェルターをつくりはじめる。けれども周囲の無理解と、自分は病気なのではないかという不安にさいなまれ、心の休まる時はない。妻はそんなカーティスを決して見捨てることはなく、優しく見守り続ける…。
 
 
感想メモ
 全体的に静かで、物語はなかなか動き出さないけれども、常にある程度の緊張感は保たれているので、退屈せずに見ることができた。
 
 全体的な流れはノアの物語を下敷きにしてそうであるが、神がどうこうということはなく、カーティスは妻子を思い、妻も夫子のために尽くしているという家族愛が描かれていて泣かされる。特に妻の愛情深さは尊敬する。
 
 作中では、どれが妄想で、どれが現実かが判然としないところもあるので、この辺りの判断によって作品の解釈は大きく変わるだろうが、自分としては主人公の予感は、妄想ではなくて、予知だったという解釈をとりたい。