ご近所の玄関にあるヒイラギモクセイ、
白く香しい花が今、満開です。
生垣としてよく使われるヒイラギモクセイは、
とげとげの葉がちくちくするという印象が強く、
年に一度刈り込まれる以外はたいていほったらかしです。
常緑樹なので冬も葉を茂らせていますが、
排気ガスやほこりを浴びて、緑の葉が薄汚れたりして見かけも今一つ。
家の周りにあってあたりまえ、見向きもされないヒイラギモクセイは、
人間にとってまるで空気のような常緑樹です。
秋の盛りに葉の付け根にたくさん咲かせる白い小花は、
甘い香りをほのかに漂わせ、
フワフワの綿菓子かソフトクリーム、砂糖菓子のように繊細です。
今が盛り、たくさんたくさん咲く花は、
ちくちくの葉がなかったら、人間たちがあっという間に摘み取ってしまうでしょう。
たいせつな花たちを守るためにヒイラギモクセイは、
とげとげの葉で武装し、
地味な姿を装っているのだと思います。
