春の花が楽しめる季節になりました。
駅前公園に咲いている紫蘭(シラン)です。
いつも桜が終わったころに藤やチューリップと同時期に咲くので、
あまり目立ちませんが、
日本に自生している、大切な蘭の一つです。
草丈もあまり高くなく、下向きに咲いているのでわかりませんが、
よく見ると、リップと呼ばれる唇弁がたいへん美しい。
白いグラデーションの縁取りと、華やかにウェーブがかっているところなど、
まるで小型のカトレアのようです。
そういえば以前、蘭のことを取り上げていた時、
カトレアの発見についてとても印象的な逸話がありました。
19世紀の初め頃、植物学者がブラジルで採集したシダや苔をイギリスに送るために荷造りをしたとき、
パッキング材として、丈夫で厚い一枚葉の植物によって周囲を囲みました。
イギリスに届いてから、パッキング素材だった植物から咲いた花があまりにも美しかったので、
注目を浴び、「カトレア」と名付けられました。
美しさで生きる道を開いたのです。すごいですね。
美しさは頭脳や運動神経と同じ、持って生まれた才能のひとつ。
人生に花を添えることができる、宝物でもあるのです。
