前回、バッタのことを取り上げていて思い出したのが、
「相異変」のことです。
バッタは通常、食草のある場所で単体で生活しているが、
何かの理由で個体数が増え、過密状態となって食べ物が不足するようになることがある。
何世代か続けて過密状態に置かれると、体色や体形・気性や習性が変化し、
集団で飛び立つ、いわゆる飛蝗をすることが知られています。
このように、過密状態など環境によって個体に変化が生ずることを、相異変という。
バッタの研究の中で、相異変は最も注目されているテーマで、
日本でこれが見られるのは、トノサマバッタであるということです。
これについては、過去記事で書きました。
密集状態でなく、食べ物が豊富にある環境で、孤独で生活する個体を孤独相、
密集状態で変化が生じた個体を群生相といいます。
群生相のトノサマバッタは
体色が濃く、後ろ脚が短く、羽が長い、長期飛行に適した姿となる。
また、気性が荒く、食草の幅が広くなる(本来は食べないはずのものも食べる)。
互いに接近して共に移動する性質が強くなる。
それがさらに過密な状態を作り出すことになり、やがて全個体が移動を始めるに至る。
移動先で成虫が産卵すれば、その卵から産まれた幼生は初めから群生相的で、
生まれてすぐに互いに身を寄せ、共に歩いて移動するという。
このように相の変化が世代を越えて引き継がれる傾向がある。
そうです。
今のところ限られた生き物だけと言われていますが、
私はこの「相異変」が、人間にもある程度見られるのではないか、
と、思うのです。
そして、「相異変」についてのあれこれのことが、
3日前くらいからしきりに頭の中に流れてくるようになりました。
その理由もわかっています。
今、人間界でさかんに言われている、
「三密」という言葉のせいなのです。
