生命の起源となるタンパク質は、
海底の熱鉱床から噴出する炭素や水素などが結びついて
できたものと考えられています。
その結合で重要な役割を果たしたのが、金属元素です。
親和性の高い鉄は、酸素と結びついて生物の体内を移動し、
エネルギーを生み出す役割を果たすこととなりました。
それが、鉄タンパク質の代表格・血中ヘモグロビンです。
鉄を利用して酸素をエネルギー源として使う、
これが生物の体内を流れる血液なのです。
地球上の生命は、鉄を体内に取り入れたことにより、
膨大なエネルギー源を手に入れ、進化してきました。
人間の場合、体重70キロの成人男性の体内には、
約4~5グラムの鉄が含まれています。
これは、釘一本分くらいだそうですが、
そのうち半分以上が、ヘモグロビンの中に存在しています。
生物の進化において鉄は、体内の酸素をエネルギーと して有効利用すると同時に、
余分な活性酸素を無害化するといった、一2つの大きな役割を果たしています。
体内に存在する微量な鉄分の働きが円滑であるほど、
生命は個体としての寿命も長くなり、種の進化もしていくことができるのです。
「貧血にならないように、鉄分をたくさん摂りなさい。」
なんて言われて、小松菜の油いためを勧められたりしますね。
植物の体内にも、鉄は存在しています。
地球の奥深くにも無尽蔵にありますが、
あまり多くはいりません。微量・適量あってこそ、
「鉄」は体内で円滑に働くことができるのです。
生物によって地表面に現われ、人間に加工されて
生活になくてはならない物質をたくさん作り出している鉄(Fe)は、
人体の中にも存在している。
もともとは地球のコア(核)の中にあった、自然の恵みでもあります。
地球にあるものは、人体にもある。
人間は地球そのものである、
地球は自分自身であるという事実が、
かい間見えた気がしないでしょうか。
