偉大な練金術師・宇宙が作り出した鉄(Fe)は、
地球を構成する元素のひとつです。
とても重く、地球の総重量の34.6%は鉄によるものだということです。
多くは中心部(コア)に存在していましたが、徐々に地表に上がってきました。
重たい鉄がなぜ、地表に出て来たかというと、
それは鉄元素が持っている親和力による。
この力によって他の多くの元素と共存し、
地球に存在している様々なものと結び付き、
軽い化合物として、
鉄は地表に多く浮 き上がったのである。
約27億年前に、「シアノバクテリア」(藻類に近い細菌)が生まれ、
光合成によって海中に酸素を出し始めました。
海中に溶け込んでいた鉄元素は酸素と結合して、
固体の酸化鉄(FeO)となって沈殿して堆積し
「鉄鉱床」を形成しました。
それが海底の隆起によって地上に現れ、
鉄鉱石の鉱山ができあがりました。
日本は鉄鉱石のほとんどを海外から輸入しているそうですが、
我々が利用している地表に現れている鉄は、
地球上に存在する鉄の総量のごくわずかにすぎません。
海底にも鉄鉱石は無尽蔵にあるし、
地球の中心に行くほど、鉄元素(Fe)は多くなります。
固く無表情な鉄ですが、
酸素や水、そして生き物と結合して巡回しながら、
地球上に存在しています。
水や空気と同じように。
鉄は自然の恵みの一つなのです。
