ピンクの芙蓉もふたつ咲いています。
一昨日に咲いた白い芙蓉はまだ咲いたままです。
芙蓉は一日花といって、朝に花開いて夕方にしぼんでしまうはずですが、
今の時期、気温が低いので開花もゆっくり、しぼむのもゆっくり。
4日間くらいは咲いていてくれそうです。
暑い夏よりも気温の低い秋のほうが、時間の流れがスローに感じますね。
・・・思い出したのですが、
以前、昆虫のシリーズ物を書いていた中に、
ミツバチやアブなどの羽虫は、小さいほど羽ばたきが素早い、
羽ばたきが素早いほど、時間の経過をゆっくり感じることができる、
小さなアブから見ると、「ハエタタキ」を持って追ってくる人間の動きは
恐ろしくゆっくりに見えるのだ、
という記事があります。
同じように、気温が高いほうが時間の流れが速く、
寒くなると時間がゆっくりになる、
というのはあるような気がします。
寒い時期は、生き物が「待ち」に入ります。
植物たちは種や球根になって土の中でじっと過ごしたり、
太陽に向かって伸びるのではなく
草丈を低くして「ロゼット状」と言われる地面にへばりつくような姿になる。
動物たちの中には、冬眠してしまうものもいます。
寒いと時間がゆっくりになり、
ついには止まってしまうということのような気がするのです。
夏の芙蓉を詠んだ、こんな句があります。
枝ぶりの
日ごとに変る芙蓉かな
松尾芭蕉
江戸時代の俳諧師・松尾芭蕉は、
咲いた花が一日で散っていき、めまぐるしく姿を変える
夏の芙蓉を見ていたのでしょう。
ベランダの芙蓉は、たまたま今の時期に咲いてしまったために、
夏とは別の流れを生きているのだと思います。
