水と音楽についても、そろそろ終わりに近づいている感じがするのですが、
振り返ってみると、日本人の曲が一度も出てきていません。
日本は湿気が多いため、家屋は風通しよく作られているので、
音楽もそれに応じたものが発達しました。
ヨーロッパのように、密室だとよくわかる
音色の微妙な使い分けを利用した楽器演奏などが、
日本では育っていません。
ショパンやリスト、メンデルスゾーンなどが活躍していた19世紀、
日本は明治時代で、西洋のものを取り入れている真っ最中。
ピアノやバイオリンなどの楽器演奏は黎明期でした。
音楽家もいることはいるのですが、ピアノ、水、と絞っていくと見つかりません。
それで、もう少し後の20世紀になるのですが、
1947年生まれの作曲家・ピアニストの、
加古隆(かこたかし)氏がいます。
クラシック・ジャズ・現代音楽を取り入れた曲作りと演奏で、
映画音楽やテレビ番組のテーマ曲などで、高い評価を得ています。
代表曲「パリは燃えているか」は、HNKドキュメンタリー「映像の世紀」のテーマ曲で、
聞けば誰でも「これか、そういえば聞いたことがある」と思うのではないかと思います。
水に関する曲は「水の前奏曲」があります。
北海道トマムにある「水の教会」に着想を得て、創り出された曲だということです。
どんなに素敵な教会だろうと調べていて、
旅行ガイドに、こんなことが書いてありました。
あるがままの自然を、人間の意志によって切り取った空間こそ
「聖なる空間」である。
建築を通して、自然の要素「水・光・緑・風」に触れることで
徐々に心と体が浄化され、精神が研ぎ澄まされる。
聖なる空間には、
手つかずの自然、そして水の存在が欠かせません。
一度は行ってみたいものですね。
