横浜では、あちこちで春の花が咲きだしました。
お写真の水仙は、近所の公園の花壇で咲いています。
花びらが白で中心部分が黄色の日本水仙と、色は違いますが、形はそっくりですね。
水仙は、外国から渡ってきた帰化植物です。
万葉集には登場しませんが、平安時代の文献には既に見られるそうなので、
ともに長い時代を生きてきた、日本になじんでいる植物と言えます。
寒さの中、背筋を伸ばして咲く水仙は、すっきりとして実に日本的です。
日本の文化によくなじむこの花は活け花にもよく使われ、冬の季語にもなっています。
御仏の 円光に似る水仙よ
亡き親めきてこひしき花よ
【与謝野 晶子】
明治時代の歌人・思想家である与謝野晶子も、水仙の和歌をいくつか残しています。
処女歌集「みだれ髪」で自らの情熱を表現して、センセーションを巻き起こした彼女も、
この花の、うそいつわりのないまっすぐな姿の後ろに、
後光を見たのでしょうか。
