着物を着るようになると、髪型も重要であると思うようになります。
WEBなどで「着物に合うヘアスタイル」を調べると、
アップの髪形が沢山出てきます。首もとが見えてこその着物姿なので、
低い位置のまとめ髪よりも、あるていど高さのある位置で髪をまとめるのがいいわけです。
洋装のドレスアップでよく見かける「夜会巻き」も適しています。
私はいつも低い位置でまとめ髪にしているのですが、
着物を着てえりあしがいい感じになっているか確認するとき、髪が邪魔になるので、
即席で輪ゴムなどを使って「高い位置のアップ」に結い上げてしまったりします。
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日本女性の髪形は、平安時代ごろまでは長い髪を後ろに垂らした「垂髪」でした。
武家社会になり戦乱の世の中になると、庶民の女性たちは髪を束ねるようになり、
安土桃山時代の終わりごろに、頭上に結った髪を折り曲げて作る髷(まげ)が誕生します。
これが、日本髪の元となりました。
日本髪は、日本人の持っている黒髪のつややかな美しさを引き立てます。
かんざしやら布やら、棒のようなものを使って複雑に結い上げた日本髪は、
テレビの時代劇などでよくお目にかかりますね。
私はこれを見ても、「なんであんな複雑怪奇な形にしているんだろう」
と思うくらいで、自分があの髪型にしたいと思うことはありませんでした。
今、着物を着る女性をたくさん見ますが、日本髪を結う人はまずいません。
花嫁さんは別ですが、、それでも重たいカツラで済ませていて、自毛で結っているのは見たことがありません。
これが「文欽高島田」という髪型。
フリーの写真サイトから持ってきた、お仕度中の花嫁さんです。
こういうスタイルで結婚式を挙げた人に聞いてみると、だいたいは
「カツラが重くて、痛くて、もう散々・・・」
という人が多いですね。
それでも、日本伝統の髪形です。
桃割れ、稚児髷、島田髷、いちょう返し、丸髷、
等々さまざまな日本髪は、年齢や立場を表すもので、
「島田」は、未婚の若い女性の髪形でした。
少女が結う「桃割れ」を卒業して島田髷を結うのは、
大人の女性であるという大切な証だったのかもしれません。
「高島田」は根元を高く仕立てた島田髷の一種です。
いくつかある「高島田」の中でも、文金高島田は最も高い位置で髪を結い上げる、
日本女性にとって、最高の髪型です。
