12月ともなると、葉を落として冬の姿になった樹木がたくさん見られるようになりました。
アオダモといいます。
北海道から九州まで日本全国の山地に自生する、日本ではおなじみの木で
お庭のシンボルツリーとして植えられることもある、落葉広葉樹です。
枝を切って水に浸すと、水が淡い青みを帯びることかこの名がつけられました。
アオダモは野球のバットの木として最高だそうですが、お箸の原材料にもなっているのだと、
調べて知りました。
お箸は和食に欠かせないものですが、古くは5,6世紀ごろに中国から伝わってきたものだといわれています。
食事の際にお箸を使う国は中国、シンガポール、ベトナム、タイ、ラオス、カンボジア、モンゴル、朝鮮、台湾など、
日本以外にもたくさんあります。
中国はレンゲと箸の両方を使い、タイなどでは手を使うこともあるなど様々ですが、
日本は箸だけで食事をします。
お味噌汁などの汁物にも箸を使い、椀を手で持ち口につけて汁を飲むのは日本だけだそうです。
あまり深く考えたことがありませんでしたが、
噌汁を飲むのにスプーンやレンゲは使いませんね。
そういえば、食事中は基本的に手を使いません。
日本人が手を使うのはおにぎりなどの「手を使って食べてよい」とされているものだけです。
サツマイモの蒸かしたのでも、皮付きのものは手でもって食べるけれど、皮が剥いてあると箸を使いたくなります。
要するに、手を汚さないで済む食べ物は手で食べる、
。。。という区別が、頭の中で自然にできているのだと思います。
日本人の手先が器用なのは箸を使うからだ、と言われています。
スープでさえも箸を使う私たち日本人の食文化が、外国人かはどのように見えるのか、想像するしかありません。
日本には箸についてのことわざも多く、マナーもたくさんあります。
箸の作法を調べたら、本当にたくさんでてきました。
今を生きるほとんどの日本人は、このなかの1割くらいしか知らないのではないかと思います。
たくさんある作法の中で、覚えておきたいと思ったのが渡し箸(わたしばし)。
食事の途中で箸を食器の上に渡し置くこと。「もういりません」という意味になるそうなので、
まだ食べ始めたばかり、美味しいものはこれからというときにやってしまうと、死ぬほど後悔することになります。
他にも箸を取る、という言葉は「食事を始める」あるいは「何かを始める」という意味でつかわれます。
食べことは生きていくのに必須のことなので、
人生そのものを始めると言い換えることが、できるのではないかと思います。

