紅葉を求めて、休日になると近所の公園のハシゴをしています。
自宅近くの駅前公園の入り口にある、マンサクの木です。
縮れた枯れ葉とつぶつぶの黒い果実に交じって、黄色く染まった葉がきれいです。
日本では「お目出たい木」とされているマンサクについては、
冬の終わりに黄色い花を咲かせることだけ知っていましたが、
果実について調べていて、面白いことを知りました。
マンサクの果実は皮がたいへん硬くて、
はじけるときはバシッという音とともに勢いよく種子が飛び出し、広い範囲に飛び散るそうです。
たくさんつけた果実はほぼ同時期に裂開するので、種子があたり一面に散らばり、鳥たちが集まってきます。
実に機械的な種子散布。
成熟した果実が起こす果皮の裂開力で種子を弾き飛ばし、
広い範囲に種子を散布するシステムというわけです。
私たちになじみの深いところでは、ホウセンカがこのシステムを持っていますが、
はじける力の強さでは、マンサクがトップだそうです。
そういえば、木のまわりには種子をついばむ鳥たちがたくさん集まっています。
かなり広い範囲に散らばっているということが、鳥たちの動きからわかりました。
種子を散布する方法のひとつとしては、風を利用するというのがあります。
プロペラ型の種子で風に乗って舞い上がるモミジなどがそうですが、
マンサクの場合は風にすら頼らず、あくまでも自身の力のみでできるだけ広範囲に飛び散って、
鳥たちに捕食してもらう。実によくできた、計算高いシステムですね。
今の時期はいま一つ地味なマンサクの木は、紅葉としての注目度があまり高くありません。
ですが、種子は一見の価値ありです。もう一回見に行ってみようかなと思います。
