今日は久しぶりのお休みです。
いつものように夜明け前に起床してベランダに出ると、
霧が濃くて驚きました。
夜中じゅう電気がついていてあかるい駅のホームがぼやけていて見えません。
始発の電車がやってきて、ホームの端がかろうじてわかるくらいです。
昨日、横浜はこの時期にしては暖かかったせいかもしれません。
空気中に漂う小さな水滴の集まりが霧ですが、
まわりの景色が本当に見えなくなってしまうほど濃い霧の中にいると、
なんだか異世界に来たような気がしてしまいます。
万葉集の中にも、霧を詠んだ歌があります。
君が行く海辺の宿に 霧立たば
我(あ)が立ち嘆く 息と知りませ
【遣新羅使人の妻】
貴方が行く先々の海辺の宿に霧が立ったなら、
その霧はお帰りを今か今かと、お待ちしながら嘆いている私の
深いため息だと思って下さいませね
古代の日本人は、ため息をつくと霧になると信じていました。
日常生活のあれこれに惑わされて、心に立ち込めた霧は、
ため息となって外に出て、こうやって目に見える形の「霧」となって漂います。
ですがやがて薄くなり、夜明けとともに消えてなくなっていくのだと思います。
