多摩川上流・御岳渓谷脇の遊歩道で、大きめのトンボに出会いました。
駐車場の看板に、翅を前方向に傾けるという、トンボ特有の姿でとまっています。
トンボはあまり詳しくないのですが・・・この青っぽい色は、シオカラトンボでいいと思います。
シオカラトンボは湿地帯や沼・川などに生息する、日本ではおなじみの中型トンボです。
胸部から腹部前方が青みがかった灰白色の、まるで粉で覆われたようになるところからこの名で呼ばれます。
脱皮したての若い個体は茶褐色で、成熟したオスだけがこのような色になります。
メスは大人になっても茶褐色のままで、ムギワラトンボ」呼ばれるので、
「シオカラトンボ」は大人のオスだけです。
「シオカラ」も「ムギワラ」もとても風情のある、日本的ないい呼び名ですね。
いろいろ調べていて、興味深い情報を見つけました。
シオカラトンボの雄の背中は、川辺で紫外線を反射してキラキラととてもきれいに光るのですが、
背中から撥水性のあるワックスのような物質を発していて、光を散乱させていることが、
研究によって明らかになっているそうです。
このワックスは、他の生き物にあまり見られない特殊な成分で、
新種の日焼け止めに活用できる可能性があるということです。
シオカラトンボ分泌の特殊ワックス<朝日新聞Digitalより>
安全性などの面でまだ研究段階だそうです。
日本全国にたくさん見られるシオカラトンボ。
もしも実用の段階になるとしたら、
それは生命をまっとうしたシオカラトンボからいただく、
貴重なワックスとなります。
「日やけ止め」がなくても人間は生きていけるのですが、
地球上の生態系では、
生命活動を終えた生き物の身体を活用するのは生命の法則にのっとっていますから、
活用できるのなら、日焼け止めを作ってもいいのではないかと。
生きているシオカラトンボではなく、
生命を終えたシオカラトンボの身体からワックスが採れるということが、
研究の始めの段階で明らかになっているのかに、着目したいと思います。
