チョウや花の写真を撮りによく行く緑地にカワセミが住んでいると、ついこのあいだ知りました。
カワセミについては以前記事にしたことがあります。
輝くブルーの背中を持っている、美しさで注目を集める鳥です。
歩道に囲まれた沼の奥に止まり木があり、そこが撮影スポットになっているようで、
いつ行ってもシャッターチャンスを待っている人が5,6人、多い時は20人くらいます。
深く追求することなく、何かいるのかな、くらいに思っていました。
何度か通ううちに、ときどきやって来るカワセミを待っていると知り、
三脚付き・望遠レンズの立派なカメラを構えている人たちに混じって私も撮影を試みましたが、
遠すぎて、豆粒ほどに写った写真しか撮れませんでした。
カメラの性能に限界を感じ、あきらめムードで歩道を歩いていると、
頭上で風に揺れている木の枝に、小さな鳥がさっと飛んできて止まりました。
ブルーとオレンジに輝いています。カワセミに間違いありません。
ちょうど望遠レンズを付けたカメラを手に持っていたので、
枝にとまってくれたわずかな時間に撮影することができました。
黒っぽいくちばしの先に、小さな羽虫をくわえているのがわかるでしょうか。
カワセミは、日本にたいへん古い時代からいる鳥です。
古事記には、キジ・鷺・雁・カラス(八咫烏)と並んで登場します。
身体はとても小さいですが、青く輝く背中の美しさにはかなうものがいません。
カワセミは、日本中で最も美しい鳥なのです。
調べたところによると、
古語では翡翠(ショウビン)と呼ばれています。
翡翠(ヒスイ)という青緑色の鉱物がありますが、
カワセミの古語としての翡翠という言葉が先にあったそうで、
カワセミのように美しい鉱物を「翡翠」と呼んで宝石としたということなのです。
宝石の名をカワセミにあてはめたのではなく、
青緑色に輝く美しい鉱物を「まるでカワセミのようだ」ということで、翡翠という名がつけられたのです。
如何に美しい鳥かということが、わかりますね。
体長はわずか17センチ・寿命は2年ほどと言われるカワセミに、
美しさの点では誰もかないません。
- 美しいということは、とても価値のあること -
過去記事で何度も繰り返し書いている言葉を、
小さなカワセミに、捧げたいと思います。
カワセミ・ブルーは美しい色として長きにわたって人の心を惹きつけ、
今の時代も塗料や車・万年筆などの生活用品に、幅広く取り入れられてます。
