鉢植えのチューリップが5つあります。次々とつぼみができてきました。
今朝ひとつ、開花が始まったばかりです。
お写真は、黄色いチューリップの球根を植えたと思っていましたが、
外側はオレンジに近い、微妙な色合いのお花が咲きました。
チューリップはとても人の心を捉える花です。
原産国の中近東から16世紀ごろにヨーロッパに伝わったとき、
他の植物にはない鮮烈な色味あふれる花弁をもち、
当時ヨーロッパにおいて知られていたどの花とも異なっていたことで、
人々の心を痛烈にとらえました。
改良がさかんに行われてたくさんの品種が生み出され、
高値で取引されるものが出てきて価格競争となり、
チューリップの球根で市場が賑わいました。
1636年からピークを迎えたチューリップ球根の価格は、1637年2月に急落しました。
この期間はチューリップ狂時代又はチューリップ・バブルと呼ばれて、
歴史に残ることとなったのです。
…
ベランダに咲いているたった一輪のチューリップは、
そんな時代もあったみたいね、と涼しげに風に揺らしています。
ヨーロッパの人々を熱狂させた、祖先たちの血統をうけついでいるはずの
ピンクと黄色が入り混じった名もないこのチューリップは、
華やかでスキャンダラスな時代を、過去のものとして卒業し、
堅実で静かな生き方を選んでいるのではないかと思います。
