今回も小さい雑草ですが、ちょっと変わったお花です。
ノボロギクという、キク科の雑草です。空き地や道路脇などに、今たくさん咲いています。
小さくて地味で、誰も気に留めないような花ですが、
よくよく見るととても個性的で面白い咲き方です。
キク科の花は頭状花序といって、小さな花が密集しています。
大きな菊を見るとよく分かるのですが、このノボロギクの花も、アップで見ると、
小さな花が密集して、それぞれにおしべとめしべを持っているのがわかります。
アップで見ても、かろうじてそれと分かるぐらいに小さいですね。
さらにこの花の特徴は、花びらの基部が細い筒となり、先端部が五つに割れて星形になっています。
これを、筒状花といいます。あまりにも小さいのでさすがにそこまでは拡大してもわかりません。
花弁(花びら)もあるにはあるのですが大変小さいので、「歯」と呼ばれるそうです。
同じキク科でひまわりの中心部も、筒状花が集まっています。
大きさが違いますが、中心部の花は同じです。
ノボロギクの場合はあまりにも小さいので推測するしかないですが、
大きさが違うだけで、まったく同じ構造であることにある種の驚きを感じてしまいます。
大きい花の代表のようなヒマワリと、小さな雑草として人間たちに見過ごされるノボロギク。
世の中にはどうして大きいものと小さいものが存在するのか、
これも不思議なことのひとつですね。
「大きい」「小さい」は相対的なことで、
「よい」と「わるい」や、「光」と「闇」
と似たようなものであると思います。


