蘭についても数えてみるともう7記事になるので、
このへんで一区切りにしたいと思います。
もともとそれほど興味があったわけではなく、
花束やアレンジメントを作るときに出会う胡蝶蘭やカトレア、デンファレなどを知っていたぐらいです。
ですが今回、記事を書くにあたって調べて、
蘭は木の上に根を張って生きる「着生」なのだと知り、
樹上の高いところにあでやかな花を咲かせる姿にすっかり魅せられてしまいました。
日本で私たちが出会う蘭のほとんどは、鉢植えの温室育ちですが、
もともとは東南アジアや南米のジャングルが原産です。
花は、大自然の中に咲いている姿が最も美しいと知っていて、
マニアの人たちは、野性の蘭に出会うためにわざわざ飛行機に乗って
熱帯雨林のジャングルの奥地に出かけていきます。
私もできたら行きたいのですが、さすがにそこまではできません。
せめてお写真だけでもと、
熱帯雨林の奥深い場所で、樹上高く花を咲かせているのでここに載せられるものはないかと、
延々と探し回って、フリーで使えるのをたった一枚、見つけました。
大木の幹に黄色いつぼみをたくさんつける蘭のこのお写真は、おそらく日本のものではありません。
動画はあるだろうかとYoutubeを探すと、外国の方が公開している、東南アジアや南米の密林ものがいくつも見つかりました。
ですがどれも画質がいま一つだったり、人の話し声や音楽の音が大きすぎたりと納得のいくものに出会えず、
やっぱり自分で出かけていくしかないんだ、とあきらめていたところ、
日本の動画で見つかりました。
「セッコク」という日本に自生する着生蘭が、春になると大木の上にたくさんの花を咲かせます。
セッコクは、園芸店などでよく見かけます。
鉢植えの白い花で、これといって特徴のない目立たない蘭だと思っていましたが、
白い小花が、神社の大樹の上にまとまってたくさん咲いている姿は、
清楚をとおり越して神々しく、
まるで天上の神様へのお供えもののようです。
中南米のジャングルに咲く、ピンクや黄色のあでやかな蘭もいいですが、
つつましく清楚なセッコクが束になって天高く咲く姿は、日本人の好みに合っていますね。
心を込めて樹上に置いた花束は、受け取ってもらえたのでしょうか。
--- 神に奉げる花束 完 ---
