個性的な蘭をもう一つ。
バンダという東南アジア原産の蘭です。
紫色の編目もようのお花がお洒落で、個性的な魅力があります。
他にも紫、赤、黄、白など花色のバリエーションが豊富ですが、
なんと言ってもこの蘭の特徴は、他のランにはあまり見られない青色があることです。
少し前に書いた記事で、「青バラは奇跡と言われる」というのがありましたが、
自然界にある花はピンクや白、黄色が主で、青は希少です。なのでこれくらいの紫は、青系とみなされるのです。
バンダは樹木の上に太い根を張る着生ランで、土がなくても成長するそうです。
放っておくと2m近くまで生長するというから驚きですね。
バンダという品種名は、サンスクリット語でまとわりつくことを意味する「バンダカ」が語源で
「樹上に宿るもの」という意味もあり、
バリ島の神話にはナガ・バンダとい龍の神様がいて、「ロープの蛇」を意味します。
また、アフリカの「バンダ族」の神話では、地上に住んでいた神が、
ある日突然、大きな蔓で天に昇り、
人間を創造しようと試みていた至高神の、手伝いをしたと言われているそうです。
自然界に咲く花の中では青いというだけでも十分目立つのに、
個性的な網目もようや、樹上高く昇って花を咲かせる性質など、
神秘的な雰囲気が満載の蘭・バンダ。
輝くように青く美しいこの蘭が、東南アジアの原生林の中樹上2メートルの高さに咲いているところを見たくなり、
写真や動画を探しまくったのですが、見つけることができませんでした。
自然界において、ブルーは海や空の色です。
植物の中でこの色を与えられているものは、
何かしら神聖な役割を持っているのかもしれません。
