近所の神社で、菊花展をやっていました。
菊は短日植物で、秋に花を咲かせます。
春のサクラに対して日本の秋を象徴する花で、
鎌倉時代の初め後鳥羽上皇が菊の花の意匠を好んだことから「菊紋」は皇室の家紋となりました。
地方によって独自の品種・系統があり、それぞれに仕立ての様式やその丹精の仕方なども発達し、
菊花壇、菊人形など様々に仕立てられ、観賞されるようになって現代に至っています。
お写真は、「ダルマづくり」と言われる仕立て方です。
60㎝以内に仕立てる小型の三本仕立てで、全体が丸っこ丈く丈が低いため安定しています。
ダルマ(達磨)は、インドから中国へ仏教を伝えた僧侶で、
壁に向かって九年の座禅を行ったことによって手足がなくなってしまったという伝説があります。
日本では達磨の坐禅姿を模した楕円形の置物が数多くつくられ、縁起物として広く親しまれてきました。
各地の郷土玩具に「起き上がり小法師」というのがあります。
底を丸くして重心が低くなっているため、何度倒しても起き上がる置物ですが、
球体に近く腕もなく足もない形状であるため、これに顔を描いたものは次第にだるまと混同されるようになりました。
背が低く丸くて下半身がすわっていて安定しているダルマは、
「七転び八起き」の格言とともに、愛嬌がある、憎めないキャラクターとして、現代人から愛されています。
「底の部分に重りがあるため、倒してもすぐに起き上がってくる」
というのが起き上がり小法師の原理なのですが、
これを調べていたときに、
「月の裏側が見えないのは、起き上がり小法師の原理が働いているからである」という説を見つけました。
月はいつも地球に同じ側を向けている。地球に向けている側を「表」、地球からは見えない側を「裏」と呼ぶ、
というのは一般的に知られていることですが、
なぜそうなっているのかと言うのは、未だ謎に包まれています。
一説によると、
月の「表」と「裏」は地殻の厚さが大きく違い、月の重心は月の中心から現在の表側にずれている。
要するに月の中心(マントル・コア)の部分が「おもり」となって地球の引力の影響を受けることにより、
地球とのあいだで現在の位置関係が安定してしまったのではないか
ということです。
月がいつも同じ面を地球に向けている理由については諸説あって、
想像力をたいへん掻き立てられるテーマでもあります。
「起き上がり小法師説」は理由のひとつとして、現実的な説得力がありますね。
地球にとって身近な天体・月は「七転び八起き」を、私たちに示してくれる存在ということになります。
「重心を底に近いほう(丹田または第二チャクラ)に置くのがよい」と・・・
「菊」を書いているつもりが、話が「月」に飛んでしまいました。最近よくあることなので、これもこのままにアップします。

