紅葉としてはあまり知られていませんが、
赤く色づいた桜の葉も美しくて、見逃せません。
モミジやドウダンツツジと比べると優しい赤ですが、
葉が大きくてすっきりとしていて、いかにも桜らしい上品な美しさです。
桜紅葉(さくらもみじ)と言われていて、秋の季語になっています。
日本を象徴する花である、桜。
法で制定されたわけではありませんが、桜は事実上の国花と言えます。
万葉集にも詠まれ、平安時代には、「花」といえば桜のことを指すようになりました。
美しさと儚さ、潔さは、見る人に様々な思いを抱かせます。
特に「潔さ」は武士道の象徴となり、武士、さらには軍人にも好まれていました。
遥かな昔の日本で、「古事記」や「日本書紀」が現れる以前に日本で信仰されていた、
「さがみ(サ神)」という神様がいます。
福島県・山形県・新潟県の山地狩人仲間では、山の神を「サガミ様」と言っていたそうです。
クラは古代日本語で「神霊が依り鎮まる座」という意味を持っていました。
サクラとは、サ神様が座る場所という意味なのです。
日本人が、桜の花の下でお酒を飲むのが好きなわけがわかりますね。
桜に与えられた花言葉は「精神美」。
春には華やかに咲き、秋には上品に紅葉する桜は、
日本人に、ここは神様の場所なのだと、教えてくれているのかもしれません。
