前回の続きです。
人間が自分の眼で感知できる色は、数字で表すと波長380~760ナノメートルの範囲です。
私たちは、紫外線や赤外線を見ることができません。自然界のごく一部だけを見て、それが全てだと思っています。
この限られた範囲の感覚領域に、地球・宇宙の全てを強引に引きずり込んで解釈しようとしています。
人間以外の生き物の中には、優れた色彩センサーを持ち、紫外線を識別できるものがたくさんいます。
ミツバチやトンボなどもそうで、
特にトンボは触角が退化の傾向にあって聴覚がないことから、視覚動物であると言われています。
大きな一対の複眼は、六角形のレンズが1万個から3万個程ほど集まってできています。
一つひとつのレンズに違う映像が写るマルチスクリーンのようになっていて、
それが脳では一つの映像として認識されていると言われています。
この複眼の背側では主に紫外線から青緑色までの短調波を、
腹側では紫外線から赤色までの範囲の波長を捉えていることが、研究によりわかっています。
トンボは超色彩感覚を持っています。優れた複眼は後部の一部がほんの少しだけ死角になっているだけで上下左右前後、ほぼすべて見えるという、
先端の視覚進化をしている生き物なのです。
人間とよく比較されるミツバチは、紫外線を感知できるかわりに、赤を識別できません。
ミツバチや人間と比較すると、トンボの視覚が如何に優れているかよくわかります。
一般的に昆虫の視覚がとらえる光の波長は、人間の視覚に比べ100ナノメートルほど短波長(紫外線がわ)にずれています。
さらにトンボやミツバチの持っている複眼は、見え方も異なっている・・・トンボの場合は人間よりもはるかに広い範囲が見えています。
また、人間が「これは赤だ」「黄色だ」と決めつけている色は、人間の感覚器をとおしてそのように感じられているだけで、
脳が作りり出した幻想・実体のないものです。
日常生活のなかで普通だと思っている世界は、人間特有の感覚に基づいたものであり、
他の生物の多くは人間とは全く異なる世界として認識しているのです。
高次元の(波長帯域の細かい)紫外部を多くの目(複眼)で見ているトンボやミツバチの方が、地球の実相に近いものを見ているかもしれないのですが、
そのようなことはともかくとして、
いつも見ているのとは異なる世界が同じ地球内で重なるように広がっていて、
そこに人間以外の生き物が生きていることだけは、間違いありません。



