前回の続きです。
ハイヤーセルフとともに進めるピアノ独学レッスンで、自分の難聴を追及していて、、
・・・それで、少し横道にそれていますが、昨日の記事で取り上げた12平均律の補足をしたいと思います。
今私たちが耳にする音楽の多くは12平均律ですが、これ以外に純正律というのがあります。
12平均律は、一オクターブ内を均等な周波数比で分割していますが、
純正律の方は、単純な整数比で分割したものを1オクターブに配列しています。
あまり詳しく説明すると長くなってしまうので割愛しますが、
12平均律の方は1オクターブを均等に(無理やり)分割しているため、
これによる音には、僅かな濁りが発生します。(唸り、と言われています)
それがないのが純正律による音なのですが、
今の時代のほとんどの楽器が平均律の音を出すように作られています。
純正律による音楽は純粋なので癒し効果を期待できるという説があるのですが、なかなか耳にする機会がありません。
純正律のことを実際の音で解説しているものを、YouTube動画から探してきました。
こういったことを研究している人は少ないですが、やっぱりいるものですね。
動画の最後にある(5:00くらいから)の「純正律によるカノン瞑想」の演奏は、ちょっとその場の空気が違っている気がします。
ピアノすぐそばで聞いたらきっと、純粋な音の響きによる癒しと感動をじかに感じることができたのではないかと思います。
平均律を不調、不協と言っているのは、平均律による音楽に愛着を持って育ってきた私の観点からすると「あんまりな表現」ではあります。
1オクターブを均等に分割している平均律は、異調や転調(ハ長調の曲をト長調にするなど)が自由に行えるなどの、利点も見逃せません。純正律ではできなかったことを可能にした平均律は便利なもので、現代音楽の基礎となっています。
それによって音楽が発展してきたわけです。現代音楽を楽しむ私たちは、12平均律の恩恵を受けているのですから。
・・おそらく動画の方もそういったことはわかっていて、この動画ではそれを述べていないというだけのことだと思います。
・・・
話が変わりますが、平均律と純正律以外にも音律はあります。
そのひとつがピタゴラス音律というもので、
中世まで音律論の基礎となった音律です。古代ギリシアの哲学者であり、数学者でもあるピタゴラスが生み出したものです。
直角三角形の3辺の長さの関係を表すピタゴラスの定理(3平方の定理)は、中学校の数学で出てきたような気がするのですが、
紀元前すでに、音と数字の結びつきに着目した人物なのです。彼の残した言葉「万物は数なり」について、今の時代に改めて注目する価値があるのではないかと。
全てのものは振動しているのなら、全てのものは数字であるとも言えます。
また、空気を振動させることで伝わる「音」の追求は、万物の成り立ちを研究することの入り口の一つであるかもしれません。
ピタゴラスは、「天球の音楽」という理論を唱えたことでも知られています。
天が音楽を奏でているとする彼の理論は古代ギリシアでは受け入れられなかったそうですが、とても夢のある話で、
ピタゴラスが自身の体験と哲学者としての豊富な知識、そして鋭い直観をフルに使って、時間をかけて生み出されたものであると思います。
全部がそうではないにしても、思わぬところに真実の一部が隠れていたりしますから、
今の時代に生きる私たちが、読んでおく価値のあるものの一つです。
・・・【音楽】の記事はまだもう少し続きます。