前回の続きです。
湾岸の埋め立て地を歩いていてもっとも目に付くのは、エネルギーに関することです。
「エネルギー資源問題の解決策は、誰でもどこでも使いたいだけ使えるフリーエネルギーだ」
と言うこともできますが、
人類がさまざまに経験を積んで成長してきた過程で、エネルギー資源を無駄にしないということを学んできました。その証明のように、この土地にはエネルギーに関することが集まっています。
エネルギーについて知ろうとすると、概要や歴史はいいのですがどうしても「〇〇力学」というのが出てきてしまって数式にお目にかかることになり、素人にはお手上げになってしまいます。
専門的なことが深くわからなくても、その設備や建物などからなんとなく感じ取れるものがあるというのは、私がこの埋め立て地を歩いて学んだことのひとつです。
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埋め立て地のある地域にこのような石油タンクが並んでいます。石油といえば車のガソリンやストーブなど身近なところにも使われていますが、化学繊維、合成洗剤、プラスチック、化粧品などにも使われています。
ガスやアスファルトの原料にもなっています。動力や熱源、原料など、さまざまに使われていることから、「産業の血液」とも言われているそうです。
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東京ガスの工場です。都市ガスとプロパンガス(LPガス)はどっちが得か?などよく耳にします。わりと身近にあるエネルギーという感じがします。
都市ガスとプロパンガスは供給方法が違うというのは分かりやすいのですが、原料が違うということは意外と知られていません。
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運河沿いに、太陽光パネルが並んでいます。福島の海沿いにあるものほど広くないですが、これも「メガソーラー」と呼ばれるものです。
最近は、会社の敷地内や屋上に太陽光パネルが設置されていたり、マンション屋上や個人宅にあるのをよく見かけます。再生可能エネルギーとして期待されている一つです。
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湾岸道路沿いにある、風力発電機です。私の住むマンションの近くにもひとつあります。
こうやってぽつんと一つ立っているというのは、わりとよく見られる光景だと思います。
観察していると回っているときと止まっているときがあります。台風などの影響があるときは運転を止めるそうです。
ソーラーパネルと並んで再生可能エネルギーとして期待されるひとつです。太陽光発電ができない夜でも、風さえあれば発電できるというメリットがあります。
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東京電力の火力発電所です。扱いやすく、多量に発電できるのだそうですが、石油などが原材料になっていることや、二酸化炭素を多量に排出することが問題視されています。
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水力エネルギーも取り上げたいのですが、私が歩いている埋め立て地ではお目にかかりませんでした。
これは、神奈川県内の公園にある古民家園に行ったときに撮ったものです。水車小屋があって、中には大きな歯車が並んで、石うすの中ですり棒を動かすことができるようになっていました。
江戸時代中期のものだそうです。農家の人々は収穫した穀物をもってここに集まり、粉にひいて持ち帰ったそうです。これも立派な水力です。
水力発電について調べると、「水力で羽根車を回し、それによる動力で発電機を回して発電する」とありました。仕組みの上では、江戸時代の水力で動く石うすとたいして変わりがありません。
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最後にちょっと脱線しましたが、エネルギーについて、自分なりになんとなくつかめた感じがしています。どういうことかというと、要するに、今までよりももっと関心を持つようになったということです。
エネルギーのことは、地球上で生きている限りずっと付き合っていくことになります。今地球上で使われているエネルギーはいずれ必要なくなってしまうものもあるかもしれません。
ですがもっとも大事なのが、私たちが積んできた経験です。新しいエネルギーを使う土台として欠かせません。
こうやって今目にするものに関心を持っていくことが、新しい世界が展開する第一歩ではないかと思うのです。





