・最先端技術開発の陳腐化は防げないものか?
陳腐化する最先端技術シリーズ ー総括ー
最先端技術開発が陳腐化する要因は「半端な知識しか持たなかった専門家」が、専門家にありがちな「近視眼的視野峡錯」に陥っている己に気づかないケースが多いようである。
メリットだけを過大に宣伝し、デメリットに気付いていない。あるいは気付いていても隠している。
正当化するために強引な説明をしている。古(いにしえ)の大先生の言葉を引用する場合も多い。大言壮語も甚だしい。
そうして多額の予算が集まると、詐欺師、ペテン師が群がってくる。
偽情報が発信され、まがい物のサンプルや装置が、高い金額で売買される。
火に油が注がれるような状況の中で、研究者は暴走させられ、止められなくなる。
ここで、最大の問題は、責任を負うべき方々が責任を負わず、何度でも同じ過ちが繰り返されていることだ。
正論が通用せず、正論を提唱したものは追放される。
しかるべき方々が本質を直視して、過ちに気付いた時点であるべき方向に導ければ最先端技術が陳腐化することはなくなるのではないだろうか?
カーボンナノチューブを発見した飯島澄男博士は、CNTが期待されていた2003年に「カーボンナノチューブは一般的に騒ぎすぎ。もう少しそっとしておいてください、というのが本音ですね」と述べられている。
そして、ナノテクノロジーが世間から期待されなくなった時期に「トュルーナノ(本物のナノテクノロジー)」という言葉が使われ始めた。