宇宙エレベーター 陳腐化する最先端技術開発シリーズー第5弾ー | ナノテクブラックジャックのブログ

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 ナノテクが期待される以前の1996年から、日本復興の期待を背をっていた2000年代前半、期待が薄れてしまった2008年までの13年間を最前線で見て参りました。

 そんな私が考えていること、身の回りで起こっていること等を書き綴ります。

 久しぶりに陳腐化する最先端技術シリーズ(5)を再開します。

 「宇宙エレベーター」に関するコラムです。

 

 今回が今までと異なる点は、今まで執筆したテーマはすでに陳腐化しているものですが、

今回のテーマは今のところ陳腐化しているとは言えないのです。

 関係者の反論を期待しています。

 

 それでは本編です。昨年FC2ブログに書いて削除したものを復刻させたものです。

 

・宇宙エレベーター(今のところ期待されている技術ですが・・・)

NASAが、エレベーターで宇宙に行く計画を立案している。

宇宙エレベーターを実現するための最大の課題はケーブルだと言われている。

 宇宙空間から地上までを結ぶ非常に軽くて丈夫なケーブルが必要なのだ。

 これまでに存在する最強の素材(ピアノ線やケブラー繊維)でも、強度が全く足りずに自重に耐えられず切れてしまうのだ。

 カーボンナノチューブは軽くて丈夫なので、理論的には宇宙エレベーターのケーブルに最適な素材になる可能性が示されている。

 SF作家の巨匠、アーサー..クラークが、1979年に発表した「楽園の泉」の中で、宇宙エレベーターを紹介し、そのケーブルの材料が1次元構造を持つ炭素と予言している。

 (陳腐化する最先端技術の説明にはお決まりの古(いにしえ)の大先生の予言の登場です。)

 

日米の超一流研究者が、カーボンナノチューブを紡いで糸を作る技術を開発している。

 しかし、その糸が丈夫だとは聞いてないなあ。

 宇宙エレベーターのケーブルへの応用に期待するためには、せめてカーボンナノチューブを使った丈夫な糸を1本でも作ってもらいたいものです。 

 そして、その糸で編んだ細い縄で象ぐらいの重いものを吊り下げるパフォーマンスでも行ってから期待できるというべきではないのでしょうか?

 実際には作れない、途方もなく長くて、全く欠陥がないカーボンナノチューブを想像しただけで、期待できると言ってもよいのでしょうか?