JSCA構造デザイン発表会
JSCA構造デザイン発表会に参加(発表)してきました。
JSCAから案内が来たときは、ガチに建築というよりは、構造エンジニア独自の視点で成果を挙げたものの方が喜ばれそうな雰囲気だったので、『盲目のクライマー/ライナスの散歩』、と『梅田阪急スカイロビーベンチtomarigi』の2作品を提出したのだけれど、一人1作品まで、と後から連絡が来たため、新建築9月号で発表できたtomarigiを渋々取り下げて、ライナス について発表してきました。
建築学会大会の1セッションぐらいの規模だろうとたかをくくって行ってみたら、立派なホールでの発表でややあせりましたが。。。
延べ、400人超の聴講者だった模様です。
発表では、単に作ったモノの説明をするだけでなく、そのプロセスというか、デザイナー(京都芸大の先生方)と我々の作業の分担がどういう状態であるのがプロジェクトとして最適であるか、ということを考えながらやった経緯や、その内容についても語りつつ、実際のモノのディテールについて、サンプルを持参して説明するという2段構えで発表。
全発表(38題)の中で、佐藤淳さんと僕だけが、建築以外のアート系展示作品について発表するという外様な感じだったので、浮いてしまうんじゃないかと心配してましたが、セッションのコメンテータの金箱さんや具体的に質問してくださった新谷さんといったアトリエ系の大御所の方々ほか、大手ゼネコン・組織設計の方々からも「面白い」とコメントいただき、一安心。
特に、ディテールのサンプル(1分の1サイズの切れ端)を持参して、接着剤を用いずとも、金具を用いた圧着により、それなりの一体化が可能であることを体感的に示せたことが好評につながった模様。
昼休みは、佐藤淳さんと近くのカフェでランチ。
大学のことや事務所のことなど、いろいろ意見交換。
ヴェネチアのこともかなり突っ込んでお話を伺うことができた。
事務所の立ち上げという意味では6年も先輩で、実作でも3歩も4歩も先を行っている方であり、大いに刺激を受ける。
アーキフォーラムでの講演依頼もご快諾いただけた。
詳しくは近日発表できるかと思います。
夜は、懇親会。
隣に金箱さん、前のお二人がJSCAの会長さんと専務理事さん。緊張で酔えませんわ(笑)。
随分遠い存在の方ではあったが、同じテーブルでお酒が飲めるのもめったに無い機会。
根本的に立場の違う方々と思ってはいたけれど、それでもトータルで構造エンジニアの置かれた立場について考えてくださっていることは伝わってきた。
金箱さんとも細々とじっくりお話できたのも収穫。12年前、就職活動の頃に事務所へ伺ったこともきちんと覚えて下さっており、恐縮。
以前、さいたまアリーナのインタビューの際に間に立ってくださった北海道日建の山脇さん、何かとお世話になっている竹中の大畑さんなど中堅世代の先輩方などとも久々にお話でき、たまにゃぁ、東京に出てこういう会に参加するのも勉強になるもんだと実感。
もちろん、関西でも、ではあるけれど。
ま、ぼちぼち頑張っていきます。