アーキフォーラム吉村靖孝講演会
今週土曜日(8月28日)は、アーキフォーラムです。
今シリーズの第5回目です。
講師は吉村靖孝さん。
演題は「ダブルテンポから中川政七商店まで」
そうです。月曜日(23日)深夜に関西地区で放映されたばかりのタモリ倶楽部に出演されていた吉村靖孝さんです。
同じ週にタモリ倶楽部とアーキフォーラムの両方に出演、という快挙を成し遂げたのはおそらく吉村さんが初めてでしょう。
と、あんまりこういう書き方をすると吉村さんにおこられそうなので、タモリ倶楽部ネタはこの辺にしておきますが。。。
さて、今シリーズのアーキフォーラムのシリーズテーマは
「誰がために建築は建つか」
なのですが、当然のことながら、建築主(俗にいうところの、お施主様)あっての建築でもあります。
従いまして、通常の場合、竣工直後、建築物は建築主のモノとなります。
設計者も施工者も、基本的に建築主がオーダーしたものを設計し施工するわけです。
では、設計者や施工者は、建築主にあごで扱われ、ヘコヘコしていなくてはならないのか、といえば決してそうではありません。そこには、プロと素人(建築をビジネスにしている建築主を除く)という関係があり、プロの良識をもって建築主を導かねばなりません。
建築主・設計者・施工者のトライアングルのバランスが悪ければ、決して良い建築は生まれませんし、建築はあるインパクトをもって立ち上がるので、その三者だけで満足するようなものであっても駄目で、その周りにも意識が向けられていなければなりません。
実は、今回のアーキフォーラムでは、吉村さんの最近の代表作である
奈良の中川政七商店の中川淳社長にゲストコメンテータとして参加していただきます。
中川政七商店新社屋は、完成してまだ半年もたっておりませんが、
すでに、日経ニューオフィス賞やJCDデザインアワード銀賞を獲得し、現在審査中のグッドデザイン賞の2次審査にも進出中、と非常に高い評価を得ている建築でもあります。
こうした評価は、もちろん吉村さんの設計の良さあってのことですが、だからといって、設計者のアイデアだけで獲得できるものではないと思うのですね。それに、アイデアを導くヒントのいくつかは必ず建築主が出しているはずですし。
そうした諸々のこと含め、建築主の話も聴いてみたい!
と中川社長にゲスト出演を依頼した次第です。
正直、建築家にとって、建築主の前で講演するというのはやりにくいことだと思うのですよ。
話せること、話せないこと、ってあると思いますし。
ともすると、建築主が問われる、ということにもなりかねません。
第1回の中山さんの時のゲストも建築主だったわけですが、中山さんも、最初は「えっ?」という感じでしたので。
でも、そこをやってしまうのが、今シリーズのアーキフォーラムでもあります。
今現役で設計をしている人、これから設計者になろうとしている人、だけでなく、これから建築主になろうとしている人にも聴きに来ていただきたい。
そして聴きに来て良かった、と言ってもらえる回にしたいと思っております。
皆様のご来場、お待ちしております。
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