6月17日 第10講 | だから構造家は、楽しい

6月17日 第10講

第10講

学校に着くと、一人の正規受講生が休むとの連絡が入る。。。


が、継続して聴講し続けている学部4年生の生徒は来ている。。。


一応、たった1名の正規受講生のために開講している授業ということもあるし、予定していた内容をとりやめ、これまでの復習、というか、質問タイム、とすることにした。


といっても、いきなり質問するのも難しいようだったので、僕がおそらく怪しいと感じているところを突いてみた。


集中モーメント荷重が混ざった場合の静定構造物の応力図の求め方、である。


例題を板書してみて「さて、ここのモーメントはいくつ?」と聞いてみたところ。


不安的中で、不正解だった。。。(うれしくない的中である。)


というわけで、そのあたりの求め方を、みっちりとマンツーマンで講義。


とにかく、反力を求めよ、自由体の釣合い図を書け、それだけである。


もちろん、その時のポイントは、正の向きを意識することである。正の方向をまず決めて、釣合式を解いてマイナスの結果なら、作用する向きが正の向きとは逆向きである、というだけの話。


「やっと、わかりました。」と言ったので、一応、信じることにするけれども。。。


その他にも質問ある?と聞くと、


「関数電卓の使い方に自信がありません」との返事。。。

式の途中に3乗とかがでてきた際にどういう順序で打てばよいのか、など。

ナルホド、そういうところでも詰まるものなんですね。


iPhoneユーザーだったので、無理して買わなくてもiPhoneにも入ってるよ、とは言ったものの、やっぱりiPhoneのは使いにくいですね。というか打ちにくい。お勧めは、入力した式が表示されるタイプの関数電卓です。


ま、それでも、一応、説明はしておくか、ということで、iPhoneの関数電卓機能を使いながら解説。


どういう順序でも答えは出せるのだけれども、打ち間違いにくい順序というのはありますからね。

とくに4乗や3乗のものほど早く処理しておく、あるいは、一度メモするくらいの方が、検算もできて確実です。


あと、degとradの区別もよくわかってなかった。

度とラジアンです。


構造と全く関係ないところでも、構造に対するとっつきやすさ(ハードルの高さ)が随分と変るものだと痛感しましたね。