EX-IC | だから構造家は、楽しい

EX-IC

先月末から東海道新幹線で始まったICカードを利用したチケットレスサービス をEX-ICサービスと言うのですが、

これ、めちゃくちゃ便利なのです。


携帯やパソコンから自分の乗る新幹線を予約しておけさえすれば、新幹線の改札でICOCAやSuicaと同じように改札機にタッチすると、座席番号を記した利用表が航空機の半券風に出てきます。

窓口や発券機に並ぶ必要は一切なし。


駅での乗換え時間は、単純に歩いた距離に比例するだけなので、非常にスムースに、ストレスを感じることなく乗換えができることになります。

SuicaとEX-ICを2枚重ねでタッチしてもちゃんと認識してくれますし、Suicaを使えば東京駅の丸の内側改札からも無料で出入りできるようになり、わざわざ八重洲側に迂回する必要もなくなりました。


しかもこれまでのExpress予約よりも200円安いので、在来線利用区間が渋谷-品川間(160円)または東京-新宿間(190円)の僕にとっては、よりお得なサービスとなりました。


改札機の一方の端にタッチしてから改札機のもう一方の端に歩いてたどり着くまでの間に、自分の予約した座席を印字した利用票を出してくれるそのスピードには感激しました。だって、次に誰がタッチするのかなど改札機はわかっていないわけですから。


僕がタッチをしてから何歩か歩いて進むそのわずかの時間に、改札機は

 1)カードを認識する。

 2)カード情報をセンターに送信する。

 3)センターからカード所有者の予約情報を取得する。

 4)取得した予約内容を利用票に印字する。

 5)印字した利用票を取出口に排出する。

という作業をこなしているわけです。優秀すぎます。


今日は経堂を16時26分発の小田急線に乗り、渋谷・品川経由で帰ってきたのですが、途中、山手線の車中から携帯で新幹線の予約をして、17時07分品川発ののぞみに乗り、京都19時22分着。この間、一度も券売機や窓口の前には立っていません。

のぞみも全列車が品川に停車するようになったので、迷わず品川へ向かえるようになったのも大きいですね。こういう技術以外の部分での配慮もありがたいです。


別にJR東海のまわしモノではありませんが、今回の新サービスには結構感激しました。


N700系の時に使われていましたが「最新技術というおもてなし」というコピーは僕は非常に好きです。


最新技術に触れているからうれしい・楽しい、などという浅い話ではなく、「もてなし」という言葉にふさわしい真摯な技術開発をやっているんだという自信がそのコピーには感じられるからです。