モエレ沼公園 | だから構造家は、楽しい

モエレ沼公園


モエレ沼公園

モエレ沼公園を初訪問してきました。



ガラスのピラミッド

ガラスのピラミッド




繊細な外部通路

ピラミッド横の外部通路は雪の多い北国っぽくない細い柱。

いわゆるミース系。

ディテールを観察すると、どうやらムクっぽいですね。

パイプだと蓋に相当するプレートとガセットが必要でそれらの溶接手間がありますが、ムクだとセンターを削り落とすだけで済むという利点があります。

もちろん鉄骨量は増えますが。



ピラミッド内観

内部の構造にも同じディテールが採用されていました。




ステイのアンカーディテール

ステイも床レベルに直接アンカーするのではなく、いったん箱状のスチールで持ち上げ高いところで受けてやることで、椅子っぽくなっていますね。気の利いたデザインで面白いです。




エレベータシャフトが凄い

エレベータシャフトは何にも囲われていない非常に大胆なモノでした。

(囲われていない、ということは、シャフトという呼び方も変な気もしますが・・・)


ピラミッド以外の建築も素敵でした。


白がいいですね

駐車場付近の建物(インフォメーション+売店?)

雪景色や周囲の木々に繊細な白の鉄骨が良く溶け込んでいて綺麗です。

柱の繊細さに対し、やや梁が野暮ったく感じますが、雪国の宿命か・・・



フラットスラブも中々のモノ

駐車場屋根はRCフラットスラブ構造

建築家が嫌いがちな典型的なキャピタルも

正しいプロポーションで整然としていると綺麗です。


青空と白い雪と人の少なさとでとてもすがすがしい気持ちになれました。

これですっきり京都に戻れました。