研究中間発表 | だから構造家は、楽しい

研究中間発表

朝から大学


ひたすら夕方の研究中間発表会のための資料作り。


ジタバタしても仕方ありません。


「こうしたい」という目標はあっても、実際に進めていない(具体的成果がない)のだから、その核心部について話すしかないのです。


これまでの7年半の実務で感じたもどかしさについて、何がもどかしいのかを整理しました。


10年前に比べ、はるかに発達した現在の計算機環境において、何が可能かを真剣に考えています。



16時15分から発表。3人のうちのトップバッター。



今の計算機環境にふさわしい設計法とはこうあるべきである、ということをひたすらに述べる。


一つのプロジェクトにおいて制約条件などが最初から最後まで同じであり続けるわけなどないことを考えれば、制約条件を最初に規定してしまう多目的最適化問題が建築の設計には不向きな手法であるということに、なぜ頭の良い人たちが気づかないのか?

という疑問を持ち始めてはや5年。


ようやっと、そうした人々にそのことに気づいてもらえるのではないか、という実感が湧いてきました。


最新のトレンドを追い続けていると思い込み続けると、気がつけば、随分と時代遅れな状況においやられてしまう。


今はそんな時代です。




方法論に終始してしまったせいか、発表に対しては厳しい質問もなく、終了。

この状況は発表のあり方としては本当はよろしくありません

次回からは、もっと深い議論が交わされる内容となるよう務めます。



他の2人の発表(木造柔床建築物の振動特性、乾燥砂地盤の強振動時の群杭効果の特性)も興味深い内容のものでした。


人のプレゼを見ていると、自分のプレゼがいかに技術的に下手であるかということにも気づきます。この点も次回以降の課題。


18時半セミナー終了。


終了後、教授室にて、今後の展開について話。


研究室に戻ると、机の上に「M研M助手へ連絡して下さい」とのメモ書き。


M助手室を訪ねると、西宮市内に建設予定の倉庫の設計の相談。


中に収蔵する品の特徴を外部に装飾的に表現しようとしている。

複雑に考えぬよう、外装と本体を切り離して考えた方が良いと助言。

20時すぎ終了。


森田事務所に1通のメール送信後、20時半に大学を出て、桂から阪急電車に乗り梅田へ。


21時半梅田着。大学時代のサークル仲間とミニ忘年会。


23時45分解散。阪急は終了のためJRで京都へ戻る。


京都の夜は「小型のゾウさん」に限ります。


この意味がわかるあなたは真の京都通。