世田谷区民会館 | だから構造家は、楽しい

世田谷区民会館

今日もまた子供のダンスの発表会。


どっちかというと今日が本番。


会場は世田谷区民会館。


世田谷区民会館

設計:前川國男

竣工:1959年


古けりゃ良い、という短絡的な発想は嫌いですが、良い歳のとり方をしている建物だと思います。


いろいろな手直しが加えられており、丁寧に息長く使い続けていこうという感じが伝わってきます。


1F

正方形の柱割をさらに均等3分割した格子状の小梁。

均質グリッドも捨てたもんじゃありません。


基準法や学会RC計算規準も時代とともに変遷しているから、今これと同じものを、というと簡単にはいかないかもしれないけれども、この時代の小気味良いちょっと小ぶりのRC部材寸法は、個人的には非常に好きです。

ホワイエ

ホワイエ。

後から付いたと思われる手前スチールの階段がちょっと残念。


ホール内観

ホール内観
いわゆる折版構造。



あ、もちろん、子供の発表会は良かったですよ。


同じチームには小学生など違う学年の子もいますし、それだけをしに集まってきているチームなので

幼稚園の運動会のお遊戯とは根本的にレベルが違います。


ダンス教室に行かせる、という話しを嫁さんから聞いたとき、最初は「どうかなぁ」と思っていましたが、

単にリズム感や運動能力を養うだけでなく、周囲とも動きのレベルやタイミングを合わせなければいけないし、協調性や向上心も養われるようなので、子供のお稽古事の一つとしては、十分に褒められるものではないかと感じました。


まだ小さいので、必死に塾とかでお勉強させるよりは、僕はこっちの方が好きかなぁ。