新しいリアル
午後、初台の石黒事務所へ。
確認申請質疑の対応方法について協議。
質疑そのものの内容はともかく、作業時間的にヘビーな質疑内容だけに出戻りがないように事前確認。
そのあと、オペラシティへ。
ようやく見ることができました。
凄い迫力ですね。
お上品に見てまわるのではなくリアルに感じて深く考える展覧会。
ほんの一部ではありますが、自分がそこにあるものの当事者であれたことには、ただただ感謝せねばなりません。
と同時に、強烈なプレッシャーといいましょうか、
これでもかといわんばかりの重圧を感じる展覧会でもありました。
1分の1のTOD'S壁面の模型をくぐり、ビデオメッセージを見たその後の長い通路に、
今にいたる伊東さんの長~い歴史が控えていたのには、ガツンとやられました。
そういえば僕は1999年以降の伊東さんしかリアルには知らないんだよな・・・
という単純明快な事実に気づく。
誰だってそうですが、当然のごとく今に至る過去が存在します。
突然の変節などではなく、しかるべき積み重ねの後に今があります。
生半可に今の姿があるのではない、軽く見るなよ
という訴えかけには、半分当事者気分であった僕にですら、重すぎるくらいの説得力がありました。
単に、そこにある形を見て「是か非か」を語っても仕方のないこと。
そんな表面的なことじゃない。
確信しているモノが違いすぎる。
おこがましくも、いずれは伊東さんのような人物に追いつきたい、と真摯に思い、構造というフィルターを通してではあるけれども建築について精一杯の勉強と努力をしている身としては、今ここにある圧倒的な差は、やはりこたえます。
そんでもって、その上で、さて、どうするか。
サイレンススズカが圧勝した毎日王冠の2着がエルコンドルパサーであったことをとりあえず思い出して慰めることにしておこう・・・。(なんのこっちゃ)
斜めに構えたフリをしたコメントを発してこの場から逃げ出してしまうのは、嫌だ。
じゃ、真正面から受け止められるのか・・・。
とりあえず今は素直に白旗揚げてしまうのが一番『楽』なんですけどね。。。