そういえば最近、アイツが来ない。
ということは、彼女とうまくいってるってこと?
うまく、っていうか浮気相手だけどね。
アイツが幸せならそれで良いか、と嬉しくもある反面、ヒトリに戻ってしまった週末の夜が、淋しくもあり。
(ま、いっか…)
それぞれの日常に戻っただけ。
着信
「金曜の夜、どないすんの?」
「行くけど、自分は?」
「俺は、行く」
「そっか」
「おん、ほなまた…」
「うん」
数ヶ月ぶり、いつものメンバーが集まる。
ざわつく室内にアイツの姿はない。
なんとなく、周りの話から仕事で遅くなることを把握。
が、遅れて現れたアイツは、件の彼女を連れていた。
アイツが入れ込むぐらいだから、と無意識に想像していたのとは違ってた。
私しか実状を知らない彼女。
仲間の歓迎の中、集まりはまだ盛り上がり、流れていく。
今日はまたヒトリ、部屋に帰るだけ。
コンビニに寄る。
何気なく買ったものをよく見ると、アイツがいつも買ってきてくれていたものばかりだった。
アイツは私の好きなものばかり選んでいたんだ。
今になるまで気付けなかった、アイツの優しさ。
今になるまで気付けなかった、自分の気持ち。
仕方ない奴は、私だ。