2022年4月17日の記憶 佐々木朗希投手の大記録 | 俳茶居

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 2022年4月17日の記憶。佐々木朗希投手の大記録。

野点の茶器(2019年4月撮影)

 

  2022年4月17日(日)のプロ野球、ロッテマリーンズ対西武ライオンズ戦でのロッテ佐々木朗希投手の起用方法が残念でなりません。私は『2試合連続完全試合』という野球史の中で今後あるかどうかわからない大記録に挑戦させるべきだと思った派です。もし8回裏までにロッテがリードしていたら監督の判断は同じだったのか、観客ファンは交代を許したか疑問です。8回裏までにロッテがリードしていれば、監督は佐々木投手を9回のマウンドに送り出したと信じます。とてつもない大記録に挑戦する選手と、それを目撃したい観客やファンを置いてきぼりにはしないと思うからです。もしそうでなければ、野球文化をリスペクトしない野球人として尊敬できません。

〇8回を終わって0:0の場合と、

〇8回を終わってロッテがリードしていて佐々木投手を続投させた場合の

9回表、二つをくらべて佐々木投手の投球数にちがいはありません。9回表にヒットを打たれて完全試合が消滅したなら、その時点で交代を考えれば良いことです。その為に必要な投球数は10球とみて良いでしょう。8回までに102球を投げていた佐々木投手が投手交代で得たものより、明らかに失ったものの方が計り知れなく多いと考えます。私には理解を越えた監督采配でした。                       2022年4月17日 俳茶居

  

 *2019年夏の甲子園岩手県大会、佐々木投手は前日の準決勝一関工戦で129球を投げ、さらに準決勝の4日前の盛岡四戦は、延長12回194球を投げました。体調を考え、又彼の将来を見据え監督は佐々木投手の決勝戦での登板を止めました。決勝戦で敗北した大船渡高校の監督は、罵詈雑言をあびました。それから3年佐々木投手はプロとなり、完全試合(105球で)を前週4月10日に達成し、中6日で先発投手となり完全試合寸前の8回終了(102球)で交代となりました。高校時代の監督は、関係者のバッシングを受けながら佐々木投手を決勝戦で起用しなかったのは、2試合連続完全試合のめぐり合わせのこの日の為にこそあったのではないでしょうか。