沖至さんの逝去を悼む | 俳茶居

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       義仲寺や秋立つ空に塚二つ (呑亀〉

沖至さん安らかに

 

 パリ在住のフリージャズミュージシャン、沖至さん逝去(2020年8月25日・享年78歳)の報が友人から8月26日に入った。昨年(2019年)体調を崩し、恒例となっていた秋の日本ツアーが中止となった。78歳だが、常に年齢を感じさせない精神と肉体を堅持されていた。そんな沖さんだったが、病魔は彼の身体を奪い、そして彼と私達から魂の音楽を奪った。

 沖さんは、最後まで現役でフリージャズの重要な牽引者であった。今は静かに彼の旅たちを悼みたい。沖至さん安らかに。

 2018年10月7日渋谷「クラシックス」での佐藤允彦とのデュオライブ「邂逅」が、沖さんと話をした最後となった。日本のフリージャズの創成期を駆け抜けた沖至と佐藤允彦の愛の溢れる演奏に酔った。そんな一夜を打ち上げまで付き合えたのは幸せなことであった。                                俳茶居

20018年10月7日デュオライブ「邂逅」後の打ち上げにて

右から佐藤允彦、沖至、副島恒次(カポネ)氏

デュオライブ「邂逅」の拙ブログ

デュオライブ「邂逅」のポスター。