パンデミックの午後 その④
緊急事態宣言解除
頑張ろう東京 次の流行に備えよう
2020年5月25日、安倍総理は会見を開き、全国の緊急事態宣言の残っていた地域である首都圏と北海道の宣言解除を表明した。これで4月7日に全国一斉に出されていた緊急事態宣言地域は無くなった。解除の手順や注意事項は、自治体の判断と指針に沿うこととなった。ただ、専門家の誰もが今回は第一波であるとし、この秋冬には第二波が来ることを予想している。決して気を許すことなく第二波に備えよとの事である。現時点で小生のブログで続けてきたパンデミックシリーズも連載の形はとらず、現実とのスタンスを持ちながら進めることとしたい。
今回の新型コロナウイルス感染禍について、識者の中間総括的や、第二波に備えなければならないことは、やがて揃ってくるであろう。それらについては注意深く情報を集めたいと考えている。
ウイルスは自らの生存の為、繁殖し続けなければならない宿命を持っている。その為に他の生物の中に感染と言う手段で棲みつき、繁殖を広げて行く。そして人間に感染するウイルスは常に発生していると見た方が良い。毒性の弱いものもある様だ。私達の免疫力が勝てば流行は抑えられる。すでに予防ワクチンがあったり、治療薬がある場合は大騒ぎにはならないで済むこともある。それでもインフルエンザに起因する日本での死亡者は、毎年3000人位出ている。しかし残念ながらある周期で、世界的大流行(パンデミック)が起こるのも現実である。今回の新型コロナウイルス感染禍は世界中に広がり、現在も収束していない。ワクチンが出来るか、特効薬が開発されるか。人類はそれまで、このウイルスと共生しなければならない。報道によれば、今回のウイルスが、短い期間に姿を幾つにも変えたとの報告がある。大別するとアジア型とヨーロッパ型。あわせて17種類ほどのウイルスの変身があるとの事である。日本の感染対策と被害の多寡はいずれ明確に検証されなければならないが、日本に来たとされるアジア型ウイルスの毒性は、ヨーロッパ型とは違う(毒性が弱い)ものと推測できる。ただそれは今回のことであり、ウイルスが変身しないと約束してくれるかけではない。次に備えなければならない。
この春のコロナ禍で罹患され亡くなられた方々に弔意を伝えたい。古稀を迎えた小生も、感染すれば重篤になる可能性は高い。街には見えない地雷がばらまかれているようである。しかしそんな中でも、新たな人や社会との係わりを大切にし、前に進むこととしたい。眼に見えない地雷はコロナウイルスだけではない。 2020年5月27日 俳茶居