天空茶会第十七葉『夏越の茶事~山水の息吹がきこえます~』開催御礼
モノトーンの深い響き「刺繍花」の席(2019年6月29日撮影)
天空茶会第十七葉『夏越の茶事~山水の息吹がきこえます~』が、2019年6月29日(土)無事開催された。会場はいつもの稲荷町「江戸からかみ東京松屋」。いつの間にか17回(9年目)目になっていた。おいで頂いたお客様に感謝申し上げることとする。初めての方も多いが、長年席についてくれるご常連の皆様に謝意を伝えたい。
主催の日本中国茶普及協会認定インストラクター会役員の皆様、催事のご準備から開催、残務整理までのご苦労に感謝の言葉を送ることとする。淹れ手・裏方のスタッフの皆様本当にお疲れ様。又、協会理事の皆様、会場「江戸からかみ東京松屋」様、皆様よりのご鞭撻に心より御礼申し上げます。
胡の国のギアマンかしら涼し気 「優曇華」の席
小生今回は淹れ手スタッフで参加、父娘(おやこ)と変わらない程のMさんとペアを組み、緑茶「黄山毛峰」を呈茶することとなった。Mさんは白茶「寿眉王」。緑茶と白茶、一見地味な取り合わせだが、良き力を発揮してくれた。4回の茶席は、予約段階で満席の盛況となり(急なキャンセルが当日一件)、さらに当日の方が増え、通常ひと席は定員5人所、6人席が2回となる盛況であった。お客様の延べ人数が終礼事、茶席客101名、淹れ方教室20名と報告され、スタッフ一同達成感に拍手で喜びあった。
その者(達)青き衣をまといて金色の野に降り立つべし 朝霞の席
既に役員を離れた私であるが、天空茶会の茶席に参加することは、身も心も引き締まりそして愉しい時間となる。呈茶の練習、設え完成までの苦労のプロセス。結局催事の日まで悩みは続くのである。当日、茶葉を信じ無心に呈茶に集中する。するとお茶は見事に淹れ手とお客様を繋げてくれる。お客様の「美味しい」の一言で今までの苦労は消え去り、幸福な気持ちを味わうのである。
センタークロス重ねて涼しさを演出 「蒼音」の席
設えをお願いした相方のMさんに苦労を掛けた。小生の黒を基調とした大方の素材とご自身の素材を組み合わせ完成をみた設えは、他の茶席設えとは違う個性を主張していた。席名「刺繍花(ししゅうばな=あじさい)をイメージ出来るのは、白い花の紫陽花ドライフラワー(葉は無い)、これを考え付いたMさんのセンスに敬服した。いつの間にか刺繍花は茶席の重要なパートを静謐に演じきった。 Mさんの今後の設えに期待し、その席に着きたいと願っている。
次回は、2019年11月30日(土)、場所は同じく「江戸からかみ東京松屋」さん。お茶好きの皆様との再会を願っている。 多謝 再見。
2019年7月5日 俳茶居
左右に草の緑があり茶盤との取り合わせが効いています 「瑞香」の席
「感恩有你」と書をしたためてから始まったHさんの表演茶芸の席
茶壺を使った淹れ方教室
天空茶会 第十七葉 (2019年6月29日 於:江戸からかみ東京松屋)
夏越の茶事 ~山水の息吹がきこえます~
茶譜
【朝 霞】 雲南七子餅茶/2004年 生茶 (黒茶 雲南省)
金駿眉 (紅茶 福建省)
【優曇華】 鳳凰単叢 (青茶 広東省)
阿里山高山茶 (青茶 台 湾)
【刺繍花】 黄山毛峰 (緑茶 安徽省)
寿眉王 (白茶 福建省)
【瑞 香】 武夷岩茶 (青茶 福建省)
凍頂烏龍茶 (青茶 台 湾)
【蒼 音】 東方美人 (青茶 台 湾)
重焙煎鉄観音 (青茶 福建省)