私にとっての小澤征爾さん | 浜松のピアノ奏者 森山雪子 生演奏・音楽制作・ピアノ教室

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音の幸せ配達人♪ 癒やしの音色「森といずみ」

自分もちょうど留学していた時期

ボストン交響楽団の指揮は小澤征爾さんでした。

 

今はわかりませんが

その当時は$10〜20代のチケットを購入できたので

小澤さんの時は、できる限り聴きに行っていました。

 

小澤さんがタクトを振る時のオーケストレーションは、いつも

「波のようだな」と、思っていました。

 

音や感情が押し寄せては引き

また押し寄せては引いていく。

 

そして「この音」と、言う時に

大きな音の波となって心身に押し寄せて包んでいく感じ。

 

はじめて聴く曲で

曲の背景も良く判らなくて聴いていても

自然に涙が流れていたりした。

 

まさに

「琴線に触れる音楽」

 

 

「どうしたら、こんな風に音を奏でられるのかな?」

 

「琴線に触れる音楽を奏でる方法は?」

という課題を与えてくれたのが、

私にとっての小澤征爾さんという存在でした。

 

 

自分が帰国してからは小澤さん達のチケットは高額で

気軽に聴きに行くことができなくなりましたが

テレビなどで小澤さんの特集が組まれていると

マメにチェックして拝見させていただいておりました。

 

 

その小澤征爾さんが亡くなられました。

 

ずっとずっと

命がけだった後ろ姿を

見せ続けてくれました。