私の母が暮らしている特養の写真を見て、きれいな部屋とコメントしてくださった方がいる。


確かに、田舎の山を切り開いて建てられた特養なのでまわりは畑と梅畑。


三階の母の部屋は日当たりがいい。


ただ、きれいな部屋とは、言いようであって、要するにものがないのでである。


置いてあるものが少ないのではなく、全くない。


備え付けの家具の中は空っぽで、その上にテレビ📺。あとはベットのみである。


母は、入所当時から家に帰りたがって、おぼつかない足取りで施設の廊下を歩きまわる。


自分の持ち物を両手に抱き抱えてふらふら歩く。


母には携帯を持たせていないので、その様子があまりにかわいそうということで、特養のケアマネさんから姉に電話をしてきた。


おひつじ座 娘さんの声を聞いたら、少しは落ち着くかと思いまして…お母さんと話してください。


姉も私も、遠方であるため面会は数ヶ月控えるつもりではいたが、一週間もせずにとは…。


うさぎ 婆さん、「わからへん、もうあかんわ。」ばっかり言うてたわ。ご飯は食べるし、夜はよく寝てるらしいわ。昼間、歩きまわって疲れ果てるんやろうなぁ。


普段は電話してこない姉が、私に電話してくるんだから、余程の衝撃だったのだろう。



お母さん 義母さんは、入所してしばらくは何回も熱だしてたわ。ご飯食べて眠れたらよかったよ。

あの人やから、歩けるうちに入所して正解やったなぁ。見てたらかわいそうやろうけど、いい運動になると思うしかないやろう。


うさぎ そやな。あの人らしいな。さすがやな❣️


娘の意見は一致した。爆笑爆笑爆笑


言って聞く母ではない。(認知症でなくても)


寝たきりと車椅子がほとんどの利用者さんたちの中で、動物園のオオカミのようにウロウロ歩き続ける母の姿を想像すると笑ってしまう。爆笑爆笑



ただ、荷物を持って歩く際に、部屋の中のものを

ぐちゃぐちゃにする。


収納BOXの中の服を広げて、中の服と汚れた服を一緒にしてしまう。


少ない人数でお世話されている特養の職員さんにしたら、たまったものじゃない。ショボーンショボーンショボーン


デイサービスのように、歩くたびに職員が付き添いをするわけにはいかない。


だが、ひとり暮らしで生活してきた母なので、転倒した時に誰かがいるというのは心強い。



やがて苦肉の策として、母の持ち物をすべて取り上げて別の場所で保管することとなったのだ。


羊 お母さんの様子を見て、変えていく予定です。でも、両手に物を持って歩かれるのは、転倒を防ぐ上でやめさせる必要があります。

かわいそうですけど、しばらく我慢していただきたいです。


お母さん いえいえ、ありがとうございます。


特養で暮らす以上は、お好きなように…である。


朝、職員さんにその日の服を持ってきてもらい、夜はパジャマを持ってきてもらうのだろう。


人間って、いかに余計な物を身の回りに置いて 生活しているものだと、母の部屋を見て思う。


私には、それをかわいそうとは思えない。


ある事が、かえって生活を複雑にしているのではないかとすら思う。


認知症でも、物取られ妄想が薄い母であった。


それも、母らしいと思えば、おもしろい。



今回の面会で、母の部屋の隅にパジャマの入った

収納BOXがポツンと置かれていた。


職員さんのやりやすいように…。


そして、母の特養での生活も今月で一年になる。


3段の収納BOXひとつ分、母はこの生活に慣れて

落ち着いたのであろうか⁉️


それとも、入所当時程も歩きまわる元気がなくなってきたのだろうか⁉️


きっと、両方だろうな。キョロキョロキョロキョロキョロキョロ


私は、母にも職員さんにもなにも言わずに特養を後にした。