長崎旅行、番外編です。


別所温泉♨️のお泊りの翌朝5時に起きて、外湯めぐりに…近くの石湯♨️に行きました。


こじんまりした公衆浴場です。

誰もいないだろうと思ったら、地元のお婆さん👵がひとり入っていました。


湯船のふちで、足を投げ出して座って身体を洗っていました。


更衣室にでた時に、声をかけてみました。


おばあちゃん 私は、連れ合いをなくしてひとりです。

子供が、昼間は家にいなさいと言うので、こうして朝早くにここに来るのが楽しみです。

でも、足も腰も痛くて、歩けなくて…なにをするにも辛くてね…。


たしかに、腰が90度に曲がっています。

もう、運動をして鍛える段階ではない…。

日常の生活だけで、精一杯なのでしょう。


私も、母のことを少し話ました。

90歳で、認知症で、ひとり暮らし…。


おばあちゃん うわぁ、頑張っておられるわぁ。

見習わんといけないわ。私、週に一回デイサービスに行くけど、そんな方いるわよ。

そんな方は100歳まで生きなさるよ。



「頑張って」なんて、言えません。

きっと、今まで頑張ってこられたはずです。


お年寄りは、よく死にたいと言う。

本当に死にたいのではなくて、生きるのが辛いからなんです。


頑張って生きて、最後が痛くて辛いなんて…。

なんて不条理なんだろう。



お婆さん👵は、外に出ると向かいの駐車場に行くと、ヒョロヒョロと軽自動車にのり、私に手を振って運転して行きました。


子供さんから、昼間の運転はしないように言われているのでしょう。

温泉につかって、少しでも痛みを軽くしたいと思って朝早くに通っているのです。



お婆さんに、ほんの少しでも、楽しいことがありますようにと、その後の北向観音堂で、観音様にお願いしました。