私の認知症の母、食料が台所にいっぱいになるのを嫌がります。


なぜかは、わかりません。


物が、たくさんあるのが嫌なのか。


私に、世話になるのが嫌なのか。


おばあちゃん なんで、またそんなに買ってくるのん⁉️私、食べへんのに。いらんねん。

  そんなにたくさんあっても困るねん。あんた、全部持って帰って‼️


私が帰る時、持って帰るように、袋に詰めたり、鞄に入れたりする。

片付けても、する。認知症は、何度も何度も、そりゃあ、しつこい。


母は、昔からぶどう🍇が大好き。

巨峰やマスカットが大好きだけど、もったいないからと小さいぶどうを買う。


月に一回しか会わないからと、スーパーで巨峰を一房買った。

そして、母との朝ごはんの時にだした。


おばあちゃん おおおお、また、なんやのん‼️あんたは、高いぶどう買うてきてから、もったいないなあ‼️

  私、食べへんから、子供に持って帰って‼️


はいはい、我慢、我慢。聞いてないふりをして、知らん顔していると、


おもむろに、母の手がぶどう🍇にのびて、プチプチプチっと、実をもぎとる。

そして、ぱくぱくぱくっと、口に放り込む。


おばあちゃん はい、もうええで‼️後は、持って帰って‼️うん。おいひーいわ。


お母さん いっぺんに口に入れるから、しゃべれてないやん。おいしかったら、ええやん。


おばあちゃん もうええ‼️もうちょっと、もらおか…


口の中に、ぱんぱんにつめとる。


まるで、日本猿の雌猿🐒の頬袋みたいや。


食べたいんやったら、ゆっくり食べたらいいのに。



そのまま、残りは冷蔵庫のよく見えるところに入れて帰りました。


母は、デイサービスに行くと、私がいたことは忘れてしまいます。

そして、デイから帰ると、冷蔵庫を開けて、適当に食べます。


去年までは、自分がデイに行った間に私が来て冷蔵庫をいっぱいにしたと思って電話してきた。

もう、母からの電話はない。

なんとなく、食べてるんだろう。


ぶどう🍇は、日持ちがしないのですぐに食べて欲しい。

見つけたら、食べるだろう。

ひとりなんだから、お猿さんにならずに、ゆっくり食べたらいい。