アワビ稚貝放流 | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 22日(土)の午後

 アワビ稚貝の放流を行いました

 

 船の上から稚貝をばらまくと着底するまでの間に魚に食べられたり

 アワビが張り付くことのできない砂地なんかに着底したり

 天敵であるヒトデやカニがいる場所に落ちてしまったりする可能性があるので

 田老町漁協の場合は稚貝を全てダイバーが手作業で放流します

 アワビ稚貝の隠れ家となる、海藻のある場所に

 

 苦労して育てた稚貝を無駄に殺すわけには行きませんからね

 

 ダイバーがアワビ稚貝が生息できそうな場所を探して

 ヒトデ・カニ・ウニなどがいれば駆除して

 稚貝をそっと置いてくる

 

 海は今年も磯焼け状態の場所が多く、海藻は岸寄りのごく浅い場所にしかない状態ですので、ちょっとでも波が高いと、海藻のある場所に近寄れません

 

 なので、海の条件が最優先

 土曜日とか日曜日とか言ってられないんです

 ダイバーの多くはコンブ養殖を兼業しており、今の時期は寝る間もないほど忙しいので、放流を依頼するのも心苦しいのですが

 「午前中はコンブの作業があって難しいですが、午後ならなんとか」

 そう言ってくれますので

 波がいい日の午後に放流することになります

 

 若い人は土日は色々と予定があるでしょうから申し訳ないなと思いつつ

 でも、将来のアワビ水揚げのために、ここは我慢してもらわないと

 

 皆さん、色んなものを我慢して、アワビ資源を増やすためにがんばってくれております

 非常感謝

 

 海藻が繁茂してる場所を求めて、極浅の場所へ・・・

 あぶねえが、あんまり岸さ行ぐな~ 

 放流したら船に上がって、次の放流場所へ移動

 移動したら海へ入るの繰り返し

 緑色の袋に入っているのがアワビの稚貝で、水中に見えるオレンジ色がダイバーです

 岸近くは波がおってくる(ブレイクする)のでこれ以上船が岸に近づくと危険

 なので、ダイバーがここで稚貝を受け取り、岸ギリギリまで泳いで行って放流してくれます

 

 無事、放流終了

 

 残すはあと2カ所

 ですが、昨日の朝はシケになり

 今日は濃霧で見えませんけど

 ↑ホントは三王岩があるんですけど、ガス(濃霧)で真っ白け

 

 やはりシケみたいです

 

 放流はしばらく無理そうです

 

 

 

 2028年には街から書店が消滅する

 というニュースが出てました

 かもね

 

 私もこの辺の本屋に行っても売ってないんでアマゾンで買いますもの

 確実にあるし、翌日には届く

 

 でも、ほんとは本屋さんで買いたいんですよ

 未知の出会いがあるので

 ふと手に取った本が読み始めると引き込まれて止まらなくなるとか

 

 田舎にいても何も困りませんけど、唯一、街が羨ましいのは大きな本屋さんがあること

 

 街の本屋さんは減り続け

 残ってる本屋さんも本の売り場が文房具なんかの売り場に侵食されてどんどん狭くなってます

 それがもの凄く悲しい

 

 ものすごくいい本

 若い人に読んでほしいなあと思う本が次々と絶版になってる

 それはものすごく大きな社会的損失だと思います

 


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