ウニ殻パワー | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 廃棄物ゼロで漁師も農家もWinWin

 ウニ殻や海藻の残渣で野菜を作りたい

 小さな畑で農薬なし、ウニ殻以外に肥料なし

 形ばかりは無農薬有機栽培を試してしております

 ↑去年のウニ殻が土にすき込んであります

 

 参考にしたのは福岡正信さんの「わら一本の革命」、三浦伸章さんの「がってん農法」という本です

 農薬を使わず自然の力で野菜を育てる農法ですね

 そこにウニ殻を入れ込むと

 

 雑草は生えてていい、肥料はやらなくていい

 基本的にはほったらかしという、「せっこぎ」の私にはぴったりの農法でございます

 

 

 嫁さんの実家は農家なので、嫁さんも義母も雑草が生えているのが許せないみたいなんですね

 農家にとって雑草が生えているのは恥みたいな感覚があるらしく

 雑草だらけの私の畑を見ると黙っていられない

 「とらなくていいから」って言っても我慢ならないらしい(笑)

 

 虫が付いたら農薬を撒く

 苗を植えたら科学肥料

 雑草が生えたら除草剤

 が当たり前なんですね

 確かにその方がきれいだし、初期の成長はいいと思います

 

 

 私、農業はど素人もいいとこですけど

 海藻の種苗生産は30年近いキャリアがありまして

 その経験の中で思い知らされたのは

 肥料が多すぎると枯れる

 多すぎるよりは足りない方がずっといい

 ということです

 担当になった頃は採苗から50日もすれば種苗が枯れてしまっていました

 それが、今は100日以上キープできます

 色々と細かいテクニックはありますけど、最も大きな違いは栄養分の量です

 昔と比べると、だいぶ減らしてます

 

 海と陸の違いはあれ、畑の野菜も植物ですから同じだろうと

 

 魚を飼っててもね、餌が少なくて魚が死ぬってあまりないです

 餌をやりすぎて死ぬ方が圧倒的に多い

 

 縁日の金魚すくいで金魚をとってくると、たいてい

 「餌をあげないと死ぬ」

 ってやたらと餌をあげたがりますけど、私は

 「殺したくなかったら餌をやるな」

 って言いますね

 

 

 無農薬で肥料はウニ殻だけの畑はスタートは低調で

 「これではダメなもんだでば」(これじゃダメだよ)

 農家である義母に注意されたんですけど

 「まあ、好ぎなあようにやらせでけどがん」(好きなようにやらせてください)

 

 肥料をやらないせいか、少しづついろんな野菜を育ててるからか、虫が付かないんです

 まあ、多少はつきますけど、見つけたら手で駆除すれば済むぐらい

 

 先日、数ヶ月ぶりで畑を見た義母は

 「おらあまあ、おらげえのより伸びでんが。なにしてだべえ?」(あら驚いた。ウチのより成長してる。どうして?)

 って驚いてました

 ピーマン、パプリカ、トマト、ネギ、ミョウガ、ズッキーニ、ナス、キュウリ、オクラ、あと名前を忘れたけどイタリアの野菜。もうカオス(笑)

 これから急成長を遂げていく予定です(笑)

 

 

 嫁さんが実家に行って

 「ウチの畑は雑草だらけだ」

 って笑ったら、義兄が

 「オレが除草剤撒いてやる」

 ってスタンバイしてるとか

 

 それだけは勘弁してくだせえ~

 

 

 


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